2月16日に実施したコラボオンライン質問会( 駒場苑・坂野施設長 x はちす苑・麻生施設長)の様子を、複数回に分けてレポートします。  今回は「方針の浸透や現場とのすり合わせをどのように行ったのか?現場でのハレーションにどう対応してきたのか?」という質問です。方針に共感しない職員の方にどう実践してもらうのか、各事業所の考え方や工夫が光る回答でした。

以下がやりとりの内容ですが、雰囲気を知りたい方は、是非動画の該当箇所をご覧ください。 動画はこちらからご覧になれます。

〜動画10:00〜

坂野(駒場苑):  元々、駒場苑では「7つのゼロ」以前に「ルネッサンスプロジェクト」というものがありました。そこで更に具体的に、全職員さんが覚えらえるようなパンチのある目標を立てようということで、「7つのゼロ」を掲げました。「7つのゼロ」そのものが浸透の手段なんです。

 ただ、「浸透」という言葉の定義はすごく曖昧です。全職員さんが方針に共感しているという状態は現実的ではありません。そもそも、そういう状態は正直「洗脳」であり、健全な状態ではないと思います。何人か違う方向を向いている人がいても良いと思うし、それが組織です。

大事なのは、何人か違う方向を向いている人もいるけど「実践」をきちんとしているかどうかだと思います。実際にオムツの人が何人いるのか、機械のお風呂を使わない人が何人いるのか、ちゃんと結果を出ていれば「浸透している」と言えると思います。

編集部:  「7つのゼロ」以前の実態を変えていく過程の中で反発はあったが、「7つのゼロ」を掲げる時自体はそこまで反発はなかった。さらに、全員が方針に共感するということは現実的でないので、共感していない職員にもどう実際にやっていただくか、という実行の担保の点で工夫されているということですね。

麻生(はちす苑):  はちす苑もそうです。「8つの誓い」を始めたのは去年なんですが、マイナス思考の職員の方は出てきています。特に、今のコロナの状況ではレクリエーションもできず、他にも様々な理由から「どうしたらいいんですか」という質問は会議でも出ています。

こういう声は想定内で、現場だけに任せるのではなく、事務職員も含めて取り組んでいくという姿勢を示し、また、成功事例を沢山挙げるようにしています。施設のリスク管理として「ヒヤリハット」を挙げなさいという指示することが多いのですが、逆に、「ニヤリホット」 を挙げることに取り組んでいるエリアがあります。「こんな話をしたら笑った」など、何気ないことでも沢山出してくださいとお願いをしたら、職員さんの目線が利用者様の笑顔や仕草に向くようになってきました。

 私も坂野さんと同じく、浸透はマインドより実践だと思っていますが、施設として目指す方向を明確に示さなければいけないので、「8つの誓い」という形で表しています。  また、「基本ケアルールブック」 を作りました。「8つの誓い」を実践するための具体的な方法をルール化することが大事です。気持ちがついてこない職員もいるので、実践の浸透に力を入れなければいけないと思っています。

編集部:  二施設共に共通する点は、 ・方針のマインド的な浸透というよりも、実践されているかどうかを大事にしている ・ゼロベースではなく、具体的な取り組みが進んでいる状況で生まれた目標である ということですね。

〜動画23:17まで〜

レポート#2「 なぜ『下剤ゼロ』を掲げるのか?ー駒場苑 x はちす苑コラボセミナーレポート#2」はこちらからご覧ください。