さまざまな現場でご活躍される多種多様な介護職の方に、ただひたすらインタビューしていく「カイゴ録」🎙
今日は、前回に引き続き、木場さんとの対談の後編です✨ 介護業界が持つ問題と、それを解決するために転職された木場さん。その詳細に迫ります！
木場さんのプロフィール
木場さん
介護福祉士/東京大学文学部卒/株式会社リクシス役員（CCO）。在学中から現在まで20年近く現場の介護職として在宅介護に携わり、のべ500組ほどの高齢者とご家族の支援を行う。
■伝わらない「介護」と向き合う今
けあ子
今の企業で、現場にも入りながら、企業に向けて高齢者の実態を伝える仕事をしていると伺いました。改めて、木場さんがいま何をされているのか、教えてください😄
木場さん
前回話した介護保険に関する問題意識を受けて、介護保険外の取り組みを通じて、現場にゆとりを作りたいと考えています。
けあ子
なるほど✨
木場さん
今の企業を通じて、高齢者に関わっている人の選択肢を増やしていきたいな、と考えているんです。介護が始まる前に、ご家族でいろいろ話をしていただき、早めの準備をして頂く、ということですね。
けあ子
大事ですよね💦 実際、早めの準備は効果あるのでしょうか？⭐️
木場さん
例えば、介護保険が適応できるとは知らずに、お金を払っているケースなどはわかりやすいです。高齢者本人の意思が確認できなくなってからでは遅いですよね。効果は、見える化はしづらいものではありますが、確実にあります。
けあ子
確かにそうですね⭐️ それと保険外の取り組みはどう繋がっていくのでしょうか？👀
木場さん
そこで前回伝えた「企業に向けて高齢者の実態を伝える仕事」が意味が出てきます。介護現場の情報を、企業に伝えます。それは企業にとっては製品開発などに役立つものです。介護事業所がモニター的に参加して、結果、保険外の利益が現場に落ち、ゆとりが少しでも生まれたら？と考えています。
けあ子
そういうことですね。よくわかりました😄 私たちも今の取り組みを通じて、「介護」が世の中で誤解も多かったり、適切に捉えられていないなと感じますが、一般の方に、介護は伝わりづらいのは、なぜだと思いますか？💦
木場さん
まずそもそも「考えたくない、マイナスな話」と捉えられていると思います。理屈をわかっていてもできませんし、ご家族の問題なので、いろいろと絡み合っています。それでいて、個別性が高いです。人の話が参考になりません。
けあ子
そうですよね… たしかに💦 その点は何か今、現役世代の方に伝えていく上で、どんな工夫をされていらっしゃいますか？
木場さん
表現はあれですが(笑)、脅すか、メリットを言うか、違う話から伝えるという3つですね。違う話、というのは例えば、お金の話です。この辺りはまだ試行錯誤中です。
■1人1人の生活をどう支えるのか？でもICT化の中で生き残れる介護職に
けあ子
ありがとうございました。この点は私たちも考えていきたいと思っています✨ 話は変わり、介護保険の限界に触れていただきましたが、今、介護現場の方々にはどういった取り組みが求められると思いますか？
木場さん
現場は、基本的には1人1人の生活をどう支えるのか？が、大事だと思っています。その上で、少しでもちゃんと利益を出すことでしょうか。福祉に取り組んでいるという感じだとは思いますが、「効率」をあげるなど、ICT化に対して、ちゃんと取り組むということだと思いますね。「効率」という表現は適切かはわかりませんが… そういうのを全部やった上で、利用者をちゃんと支えることが求められていると考えています。
けあ子
なるほど💦 一般の方に介護を伝えていくという点についてはどうでしょう？✨
木場さん
やはり声を上げて欲しいなと思います。個人情報の関係で、なかなか現場からの情報は出てこないですが、発信が大事ですよね。
けあ子
そうですね👀 私たちも情報を発信していく上では現場の声こそが大事だと思っています。
木場さん
はい。総じて、世の中がほぼロボット化されてもやれることあると思います。その時に生き残れる介護職になっていたいですね。機械に使われるのか？使う側なのか？今後、問われていく気がしています。
けあ子
とてもよく理解できました。ありがとうございました😄 最後に木場さん自身の今後のビジョンを教えてください⭐️
木場さん
そうですね～、まず今の仕事を通じて介護保険外をテーマにいろいろやりながらも、最後は事業所をつくりたいですね！
けあ子
なるほど。現場をやっていくという点で一貫したものを感じました。今日はありがとうございました⭐️
木場さんの「カイゴ録」、いかがでしたか？
次回はどんな素敵な方にお会いできるのでしょうか？ ぜひ楽しみにしていてくださいね♪
