2021年12月19日に行われた「定期巡回・随時対応型訪問介護看護って何!?〜リハビリコンパス計画作成責任者が語るオンラインセミナー〜」の内容をダイジェスト版で紹介します!

【登壇者】 大西晃志(株式会社リハビリコンパス 計画作成責任者)

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動画は以下のリンクよりご覧頂けます。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護って何!?〜リハビリコンパス計画作成責任者が語るオンラインセミナー〜

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(時間 37:06)

編集部 先ほどは柔軟に手厚く介護を行うことができる事例を教えていただきました。今回は、自立支援(極力訪問しない)と定期訪問の柔軟性の関連について教えて頂けますか?

大西 介護保険においては、自立支援が定義付けられています。

通常、アセスメントをすると、ご本人ができることが見えてきます。 定期巡回においては、最初は状態がわからないなので、最初は4回訪問して、例えば、朝ごはんのタイミング、その後の服薬確認、昼の服薬確認、夜服薬確認、安否確認を行っている場合があるとします。

訪問していく中で、朝ごはんは例えば自分で準備してやれているように見える、とか夜も自分で寝れている、などがわかってきた場合、試しに訪問を減らしてみます。

大西 こんな感じで訪問頻度を減らしてみた上で、日常生活が出来ているかを計測し、それが出来ていれば訪問する必要がないですよね。ご自身でできることを増やしていき、できていることを奪わないというやり方です。

これが定期巡回においては大事で、その判断をこちらがしていきます。

大西 また認知症の方が1人暮らしで、生活の実態がわからないということもよくあります。

その場合、今日は朝昼夜行って、その次の日は10時15時で時間をずらして訪問するということもやります。細々と訪問タイミングを変えて、1日のモニタリングをするイメージです。

そして、必要な所、ご自身で出来ることを見極めていき、訪問回数を減らすというのが、定期巡回における自立支援の関連になります

編集部 ケアプランを考えてやっていくという部分も、定期巡回の事業所が一緒にやっている感じですね。

大西 まさしく「共同ケアマネジメント」が、定期巡回においては定義されています。その名前の通り、ケアマネの方と一緒にケアプランを考えていくというもので、トップダウンではなく、ボトムアップでやっていくというケアマネジメントのやり方になります。

編集部 本来は積上型の報酬だと、行った回数で売上が増えるという構造になりがちだったと思うのですが、定期巡回の場合は包括報酬なので、契約が続いている限り、自立支援として、訪問頻度を減らすことが事業所の収益に相反しない、という理解です。

大西 これまでの訪問介護においては、訪問しないとお金になりませんでした。そうすると、本人が出来ることもついやってしまう方向になりがちだった面もあります。 定期巡回は行かなくても収益的には成り立つので、本人に適した介護を考えていけるということ ですね。

(時間42:00)

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