先日、第2回目のオンラインセミナーを実施したので、その様子を簡単にレポートします。

大まかな内容は、前回のレポートをご覧ください。

 「『絶対に』成長する介護職、『絶対に』成長しない介護職〜ヒト中心だけど、ICT化推進とその本質〜

介護記録を利用者起点に



その質疑の中で、特徴的だったやりとりをご共有させていただきます。

・参加者からの質問

「『ICT化の目的は、専門性の向上・ケアの質向上』だという話がありました。また『100人100通りの暮らしの価値があるので、質を図りづらい』、という中で、どういった**専門性の向上・ケアの質向上の**方向性を検討されているのか?

・高橋さんからの回答

「ケアの質ということを考えれば、できることをどんどんやっていくことにはなると思いますが、もちろん家族関係、制度の問題などが入り混じっていくものです。現段階では困難事例(障害、認知症の特性など)に対して、どれだけ自分の行動を持って対応できるか?が1つ、そして、自分の感情をいかにコントロールできるか?が1つだと考えています。」

・参加者からの質問

『現場とICTへの理解の両方の志向を持った人が多くない』という話がありました。これを持っていくために、現場側の人間は何をすべきなのでしょうか?

・高橋さんからの回答

好奇心を持って、行動を起こすしかないですね。できる/できないではなく、やろうとしているかどうか、だと思います。」

・参加者からの質問

「ICT化推進は、現場を大きく動かしていくことになると思います。そのために、何から着手すべきでしょうか?」

・高橋さんからの回答

「ふわーとした問題意識で進めると厳しいですね。何が課題なのか?ICT化を推進するための目的、意味、価値の言語化が大事です。そして、聞く姿勢を持ちながら、それを現場目線で話していくことが必要だと思います。」

ということでした。

介護福祉士としての経験を積んだのちに、白山福祉会の立ち上げから関わり、現場で多くの新しい取り組みを実践して来られた高橋さんだからこその、現場を動かしていくための知見が詰まった内容になりました。ICT化がテーマではありましたが、突き詰めると、現場を動かすにはどうするのか?ICT化により、直接介助の時間を増やした上で、どういうケアをしていくのか?という普遍的なテーマに戻っていったように感じます。

他にも最新の取り組み状況など、たくさんの情報が詰まっていたのですが、非公開の内容も多く・・・ご関心がある方は、是非次回以降にご参加ください。

次回以降の実施は未定ですが、開催する場合は、形を変えていきたいと思っていますので、またご案内いたします。