さまざまな現場でご活躍される多種多様な介護職の方に、ただひたすらインタビューしていく「カイゴ録」🎤 今回も、前回に引き続き、Yuさんにお話を伺っていきます!✨

介護業界には、「理想と現実のギャップ」に悩む人が多いもの。 この問題に対してYuさんは、どのようにお考えなのでしょうか? さっそくお話を伺っていきましょう!✨


Yuさんのプロフィール

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Yuさん

介護福祉士、介護支援専門員などの資格を持つ。介護福祉士として、施設では主任も経験。現在はデザインの仕事をしている。

■利用者にとって何が必要か?をベースに考える


けあ子

けあ子
この業界では、理想と現実のギャップに悩む人が多いと聞くことがあります。Yuさんは、この問題についてはどう思いますか?

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Yuさん
僕は、理想というのをあまり持っていないつもりなんです。だから、そのギャップというのもあまり感じなかったかもしれないですね。介護の仕事をする上で、「理想を持たない」ということも、自分的にはコツの一つかなと思っていて。

けあ子

けあ子
「理想を持たない」ことがコツ…?

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Yuさん
はい。この仕事をしている人の理想って、「もっとこういうことを利用者にしてあげたい」というものが多いんです。

けあ子

けあ子
確かに、言われてみればそんな気がします🤔

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Yuさん
でも、介護はこちらのやりたいことありきではなく、「利用者にとって何が必要か」をベースに考えていく必要があると思っているので、なるべくニュートラルな視点が良いのかなと。そういった意味でも、あまり自分の理想を持ちすぎないようにしていました。

けあ子

けあ子
なるほど!✨

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Yuさん
それと、管理職という立場からすると、職員が健康に働けることも大事で。+αの取り組みをしようとすると、どうしても職員の負担になってしまいますよね。理想を言えば人が何人いても、何時間仕事しても足りませんから。

■「できない」ではなく「そこまでしてでもやりたいか?」


けあ子

けあ子
そうなんですね😌 現場で一職員として働かれていた時は、いかがでしたか?

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Yuさん
ある程度割り切りながら仕事をしていましたが、その中でもやはり普段のルーティンワークだけでは叶えきれない利用者のニーズはありました。

けあ子

けあ子
やはり難しい部分もあるんですね…

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Yuさん
でもこうした時に、+αの取り組みが全くできないかと言えばそんなこともなくて。例えば利用者に「外出したい」と言われてその日に外出するのは難しくても、1ヶ月のシフトを見れば、「この日のこの時間だったら」とか、「ここでヘルプを呼べば」と考えていけば、時間は作れたんですよね。

けあ子

けあ子
なるほど…!!

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Yuさん
だから、できないというより、「そこまでしてでもやりたいか?」という話だと思います。

けあ子

けあ子
それは素晴らしいですね✨管理職の立場としては、職員にもそう思ってもらえるように、なにか取り組まれていたのですか?

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Yuさん
このような+αの取り組みも、上からの命令ではなく、利用者と接する中で職員から自然に生まれるのが理想、と考えていました。だから、職員から自発的にこうしたいって意見が出れば、よほど的外れなことでない限りは、積極的に協力していました。先ほど「そこまでしてでもやりたいか?」と言いましたが、そこにたどり着くまでのやり方がわからなかったり、周りの協力が得られないがために折れてしまったりするパターンも多いので。

けあ子

けあ子
そうだったんですね!✨

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Yuさん
また、普段から利用者のニーズに職員の意識が向けられればと、ある利用者の話が出たときには居室担当に話を振るようにしたりとか、職員と会話するときにも、「利用者の生活や状態」が話題の中心に来るようにしたりなど、意識していました。

けあ子

けあ子
職員の働き方についても、様々な工夫をされていたのですね🌱

Yuさんの「カイゴ録」、第5回はここまでです!いかがでしたか?😊 次回はいよいよ最終回です!ここまで様々な経験や考え方についてお話ししてくださったYuさんが、介護業界に願うこととは?✨ どうぞお楽しみに!♪