11月12日実施したコラボオンライン質問会(いしいさん家 x 駒場苑 x はいこんちょ)を、複数回に分けてレポートします。

今回は「人手不足の中で、どう良い介護や理想に近づけるか」という質問への回答について、共有します。

サマリーとしては、以下のような内容でした。 各事業所が、いかに制約の中で工夫をしているのか、その特徴が出た回答でした。

以下がやりとりの内容ですが、雰囲気を知りたい方は、是非動画の該当箇所をご覧ください。 動画はこちらからご覧になれます。

〜動画41:30〜

坂野:駒場苑は欠員がいるわけではありません。ですが、元々配置が多くない状況です。それは経営的・基準的な要因があります。欠員がいるわけではないが、結果、自分が理想だと考える水準よりは少ない状況です。

坂野:その上でやっている工夫は、人と時間は限られている前提で、ここだけはゆずれない、という部分のみを優先するということです。あまり関係ないところは、委託したり、ボランティアの方にやってもらったりしています。介護職の人であれば、食事や排泄、入浴に集中するということです。事業所の売りがあると思うので、そこに集中するのが良さそうかなと思います。あとは余分なことはやらない、ということですね。

石井:10時とか15時のお茶とかやらないですもんね。

〜音声一時、不通〜

坂野:そうですね。よく大規模施設で決められている日課がありますが、職員に業務を詰め込みすぎない、ということが大事だと思いますね。

石井:そこから逆算して動いて、せかせかしてしまうということになりますもんね。

※駒場苑の工夫については、こちらの記事「10時と15時のお茶という慣習ー駒場苑オンラインセミナーレポート3」をご覧ください。

石井:いしいさん家で1つ工夫しているところは、家族を巻き込むということです。困難な状況に置かれている当事者のご家族を巻き込んで、有償ボランティアなどをお願いしているのですが、これにはメリットがたくさんあります。

石井:例えば、そういった形で中に入ることで、自分の家族だけではないんだ、と気持ち的に楽になったりします。それによく講演でも話しますが、リスクマネジメントにもなるんですよね。いしいさん家の中を知っていると「すみません、尻餅ついてしまいました」とかご家族にお伝えした時も、その大変さを知っているので、「そのくらいであれば全然大丈夫です〜」と流してもらえます

石井:こんな感じで人員不足の解消になったり、介護の現場/実態も知れるし、そのご家族が将来、介護状態になった時に、こういう風にみてあげるよ〜、という安心を担保できます。心の保険みたいな感じです。それにやはり現場に第三者がいると、中の職員もピリッとして、不適切なケア防止にもなりますよね

石井:自分が施設にいた時は、みられるの嫌だな〜という感覚がありました。が、今は、逆に見てみて〜という感じです。もちろん全ての家族が、そうできる訳ではないんですけど。   編集部:なるほど〜。施設を閉じずに、開くというのは大事そうですね。はいこんちょはいかがですか?

小林:自分と妻が、フリーになっています。あとは事務の職員も現場入れるので、そういった人が、緊急の際はカバーすることになっていますね。あとはその場にいる半日の人が、1日になったり、などもあります。フルタイムの人もいますが、はいこんちょでは、パートの方々がカバーしてくれる感じです。スクランブルに、いろいろと調整してくれます。そういう余裕を持ったパートの方に助けられています

小林:あと利用者は、要支援1〜要介護5の人までたくさんいます。要支援1の人には、いろいろと手伝ってもらっていますね。お茶も出してくれます。例えば、何か災害が起こったときのことを想定した避難訓練でもそう言った方に見守りのお願いをする想定を持っています。そういう点もアセスメントの際には見ながら、余裕がある人は、こっち側に回ってもらうことをやっていますね。

坂野:それは良いですね。介護度が重い人もいれば、軽い人もいれば良いと思います。支え合えますし。 特別養護老人ホームも介護度3以上ばかり集めるのは、よくないと個人的には思っています。いろんな人がいた方が良さそうですよね。

小林:介護度が軽い方はより気を遣うとかはありますが。いずれ介護度が重くなり、介護が必要になっていくので、将来はよろしくね、というのは利用者同士でもあったりしますね。

石井:いろんな人がいると、スタッフも成長できますよね。     小林:料理うまい人が利用者さんにいると、教わったりしています。

坂野:それにより、活躍の場ができて、役割が生まれますよね。

小林:なので、はいこんちょは、利用者の特徴・強みを生かして、乗り切る感じですね。

〜動画54:30まで〜