3月13日に開催されたオンライン質問会「現場が変わる時は、何かが起きる!?」の内容を、複数回に分けてご紹介します。

今回は 「介護現場を変えていく過程でどんなことが起きるのか」というテーマで、

髙口光子さん・医療法人財団百葉の会人材開発室部長 坂野悠己さん・特別養護老人ホーム駒場苑施設長

にお話いただきました。

前回記事:#2 最も苦労した改革は?

編集部 改革の過程でよくあることって何ですか?

髙口  改革しているときに限ってひどい事故が起きるね。 で、改革してるときに限ってまとめて人が辞めるね。 改革してるときに限って上層部が総入れ替えとかね。

 改革の時期にたまたま事故が起こったとするじゃないですか。 そうすると、改革の時にあった事故と、改革の時期ではない時に起こった事故と注目のされ方が違うということです。 そして、いわゆる一般的な介護事故であったとしても、改革の時期にはその事故でさえ政局に使われるというか。 今オムツ外しをしようと改革しているとか、機械浴から個浴に変えようとしているとか、そういう改革の時期にそれが直接な理由でなくても、それを使うんだよね。 なんていやらしい手を使うんだと思った時期もあったけど、それをきっかけに、もっと言えば命さえ関わるような事故をきっかけに、ぐっと注目をいただいてやるとかね。    私が今まで関わったところは、長ってつく人が全員辞めたことが何回かありましたね。 「ききょうの里」の時は、お医者さんも含めて長がつく人は結果的に全員辞めましたね。 そして、焼け野原みたいになるわけですよ。    だから、改革する時期になぜかあることは、その時たまたま起きたというより、注目の問題なんだって今思うけど。 いかがでしょうか?

坂野  まとまって辞めちゃうのは、確かに「あるある」かもしれないですね。 介護施設じゃなくても、会社として方針が明確に出たら、それに合わない人が辞めるのは自然なことじゃないのかな。 逆に方針が出た後に、合わないのに無理矢理いてお互いギスギスするなら、もっと自分に合うところに行ってもらったほうが良いわけで。 駒場苑だと、私が来るタイミングで看護師さん全員辞めました。

髙口・坂野 (笑)

坂野 あと、絵に描いたみたいな嫌がらせされません?

髙口 私はね、靴に画鋲入れられた。 それから、師長が全員に「髙口と口をきくな!挨拶をするな!」っていう。 それがさ、日頃は「報告、相談、申し送り」が全然不徹底なのに、ピシッと徹底するわけね。 あれはすごい。 「ここは報告連絡相談ルートは徹底できてる」と思ったね(笑)

 あとは無視するっていうやつかな。

坂野  無視は確かにありますね。 駒場苑来たときは、何人かの人は挨拶してくれるけど、挨拶しても無視みたいなのはある程度あったかな。 あと、横浜の時は自分のロッカーがボコボコに凹んでたりとか。 駒場苑の時は自分のレターボックスに切り抜きで「やめろ」っていうのが入ってた。 よく誘拐犯とかがやるやつね。 でもそういう時はこっちが優勢なサインなんですよ。 要は直接言えない、直接言っても勝てないからそういう手を使うので。 だから、そこで凹んじゃ絶対ダメで「勝ってるな」と思えれば気にならなくなります。

次回記事:#4 改革に介護職として関わる魅力