2月16日に実施したコラボオンライン質問会(駒場苑・坂野施設長 x はちす苑・麻生施設長)の様子を、複数回に分けてレポートします。 (前回のレポート#2「なぜ「下剤ゼロ」を掲げるのか?」はこちらからご覧ください。

今回は、食事介助についての二つの質問です。

①「嚥下機能が低下しているけれど、自分で食べたいという意欲がある利用者の方の場合、リスク回避のために職員が介助にあたるのがよい?」 ②「食事の進みが遅い場合はどのように対応する?」 両施設の具体的な対策についてお話しいただきました。

以下がやりとりの内容ですが、雰囲気を知りたい方は、是非動画の該当箇所をご覧ください。 動画はこちらからご覧になれます。

〜動画27:38〜

坂野(駒場苑): ある程度見守りが必要になるとは思います。

駒場苑の場合は「大きスプーンを使わない」という方針なので、小さいスプーンで利用者様ご自身でよそっていただいて、食べられる範囲で食べていただきます

嚥下がこわいなと思うようであれば、姿勢などを大事にして出来るだけ咽せないように配します。 また、掻き込んでしまう方もいらっしゃるので、そういう方は小皿に分けて食べていただきます

編集部: その上で、そのような方の食事の進みが遅い場合はどうされていますか?

坂野駒場苑の場合、10時のお茶や、15時のおやつの日課がないので、日課がこまめにある施設さんと比べたら、食事時間に余裕があるのかなと思います。 ただ、長く食事を続けることでしんどそうだったら、様子を見てある程度のところで終わりにします。

また、人手が足りないときは、専門職(リハビリ職員、看護師、相談員)の方が食事介助をフォローしてくれています。

編集部: ゆっくり食事時間を取れる環境を整備しつつ、専門職の方にも手伝っていただく、ということですね。

はちす苑さんは、「嚥下機能が低下しているけれど、自分で食べたいという意欲がある利用者の方の場合、リスク回避のために職員が介助にあたるのがよい?」の質問はいかがですか?

麻生(はちす苑)嚥下機能が低下しているということで、まず原因を探らないといけないですね。 「刻み食にしていることで逆に食べにくい状況を作っていないか?」「ちゃんと前屈みの姿勢をとっているか?」という評価から入ります。

正しい姿勢をとっても嚥下が厳しいという状況であれば、職員の目が行き届くところで食事をしていただきます。 逆に嚥下機能を失ってしまうことの方が、ご本人にとってよろしくないと思うので。

あとは、よくご家族にも相談し、「もしかしたら誤嚥性肺炎などのリスクがあるかもしれないですが、ご本人は自分で食べたいという想いが強いので、職員の目が行き届くところで召し上がっていただいて…」というお話をします。

食事の進みが遅い場合ですが、食事がゆっくりの方同士の席にするのも手かなと思いますし、進みが遅い原因も探ります。もしかしたら眠いのかな?とか。 はちす苑では食事時間は決まっていますが、寝ている方は無理に起こさず、目が覚めたら食べていただくようにしています。

また、1時間以上食事されている方は大抵疲れてきているので、どこかで終わりにするようにしています。

〜動画39:38まで〜

レポート#4「レクリエーションにどう対応しているのか?」はこちらからご覧ください。