「ホームヘルパーの魅力と課題」シリーズでは、アウケアが会員の皆様を対象に実施したアンケートをもとに、ホームヘルパーの実情を紹介していきます。
<アンケート概要> ・実施期間:2021年9月24日~28日 ・対象:アウケア登録会員 ・回答者数:37名 ・回答者属性: 現ホームヘルパー、ホームヘルパー経験者(現在はやっていない)、ホームヘルパー未経験者 ・主な質問内容: ホームヘルパーの経験有無 ホームヘルパーをやる前に感じていた不安 ホームヘルパーをやった上で感じる魅力 ホームヘルパーをやった上で感じる課題 など ※回答者には、統計として集計して開示する旨を許諾を取得しております。
前回の「①在宅介護の課題編」では、 在宅介護の魅力も不安も「一人」で自宅に行くことに起因する ことをお伝えしました。
今回のテーマは、ホームヘルパーとして働きながら実感する 介護保険の限界 です。
「介護保険の制約を感じた経験は?」という質問に対して、主に以下の答えが挙がりました。
・利用者のニーズに沿ったケアプランにならない ・介護保険はあくまで「最低限」の生活をするための制度で、生活を豊かにするものではない
みなさん、実際にどんな経験をされたのでしょうか?
・通院の付添や薬の受取は、所属の会社では承っていない。 けれど実際には「黙ってるから」とか「別に少し包むから」と訪問時に直接頼まれたりする。 ゴミ出しやペットの餌やりを、掃除のついでにお願い、と言われることもある。 ケアプランを理由に断るけれど「生活の困りごと」という意味ではどれも「生活」に含まれることだし、「制約があるっておかしいな」と思った出来事だった。
・利用者さんの居室以外の部屋の掃除や同行を頼まれたこと。
・電球交換など一人暮らしでできるわけないのに、出来ないことや細かいことがいっぱい。
・敷地周りが散らかっていて気になるが、利用者が高齢で外に出て作業が出来ず「助けてほしい」と頼まれるが、助けられなかったこと。
・「その人らしさを」と謳いながら、できないことが多い。 訪問介護は、年末年始やお節句など、また来年も頑張って生きようと思えるような部分に介入できない。 お節料理とまで言わなくても、季節や行事を感じる料理を用意することもできない。
・専門職としての視点で必要であると思っていても、介護保険の範疇で動かなければならないという部分。 介護保険の柔軟性の無さは専門職としての信用の無さや専門性の低さを謳われている気がする。 生活援助にこれ以上はしてはいけないという規定が多いこと、必要に応じてその場で変更しずらいこと、時間制約などなど。
利用者の暮らしが最もよくわかる「自宅」で介護していながら、介護保険の制約によって利用者に合った支援が十分にできないことへの葛藤が伝わります。 自宅で過ごす利用者を支えるには、 自費サービスを支援に組み込むことも一つの現実的な選択肢です。
自費在宅ケア実証企画
そこで、アウケアでは、社会福祉法人とのタイアップで自費在宅ケアの実証企画を始めました。 「利用時間の制限」「支援内容の制限」など、介護保険制度では応えきれないご利用者の要望に対して、保険外でご利用者に合ったケアをトータルコーディネートします。 現職のある方、介護未経験の方もご参加いただけます!
①実証期間の訪問にはスタッフが必ず同行 ②自分が働きやすい条件(ケア内容、日程、エリア)で勤務可 ③時給1,800円からスタート
平日夜にオンライン説明会を開催中です。 アウケアスタッフと一対一で、働き方の不安や疑問点をお話しいただける場です。 少しでもご関心のある方は、気軽にご参加ください!
詳しい情報&お申し込みはこちら!
自費在宅ケアで、介護保険制度内では応えられない、ご利用者に合った支援をコーディネート | アウケア
「利用時間の制限」「支援内容の制限」など、介護保険の制度では応えきれないご利用者の要望に対して、特養を持つ社会福祉法人と連携し、保険外でご利用者に合ったケアをトータルコーディネート...
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