2021年4月5日に行われた かすみの里×駒場苑コラボセミナー の模様をダイジェスト連続記事でご紹介します!

テーマ 利用者さんも職員も、「私の居場所はここ」と思える施設とは?

登壇者 奥田 史憲さん(かすみの里・施設長補佐) 坂野 悠己さん(駒場苑・施設長)

かすみの里の紹介 (三重県四日市・特別養護老人ホーム) 利用者の方を「里人さん」と呼び、「里人さんの立場に立って考える」「里人さんの生きてこられた人生、価値観を理解する」「里人さんの声、希望に耳をかたむける」など7つの理念をもとに、里人さんの気持ちに寄り添う介護を行っています。 里人さんだけでなく、職員も自分らしくやりがいを持って働ける環境を目指しています。

駒場苑の紹介 (東京都目黒区・特別養護老人ホーム) 寝かせきり、オムツ、機械浴、脱水、誤嚥性肺炎、拘束、下剤をゼロにする「7つのゼロ」方針を掲げています。 数値上のゼロを目的にするのではなく、寝かせきりやオムツ、機械浴が当たり前になっているこの業界において、介護の本来の方向性を示すために、あえて振り切った目標を掲げています。


前回:1. かすみの里のケア方針

2. 【利用者編】「自分の居場所」と思える工夫動画 00:15:00-00:28:20)

坂野悠己(駒場苑) うちは従来型の特養なので、ユニット型の特養と比べてプライベートな空間が少ないと思います。 その中でも「自分の居場所」と感じてもらえるように、4人部屋でも出来るだけ私物は持ってきていただいて、居室だけでも自分のパーソナルな場所を作れるようにしています。

あと、自分のいるフロアだけで一日中過ごしていると行き詰まっちゃったり、そこと相性が合わなかった場合に居場所がなくなっちゃったりするので、うちはフロア間の移動を自由にしています。 車椅子で自走してエレベーターで降りて、1階のフリースペースで自販機の飲み物を買ったり、ゆっくり過ごしてもらえるような工夫をしています。 居室のフロア以外にも心の拠り所になる場所をご用意したいという意味で、フロア移動を自由にしています。

ケアについては「最後まで、気持ちよく、主体的に、その人らしい生活を支える」という方針を掲げていて、基本的に「その人らしい生活を大事にする」というコンセプトでやっていますので、入浴や食事の方法や、好きな食べ物を尊重することで「ここに自分の居場所がある」と感じていただけるように関わっていくことを大事にしています。

奥田史憲(かすみの里) 僕たちも、色々な物をお部屋に持ち込んでいただくようにお願いしますね。 あと、職員がおうちに見に行かせていただいて、「これ持っていってもいいですか?」ということもたまにやっています。

そして、ケアプランを作るときに、その人の夢や叶えたいこと、やってみたいこと(「売店に普通に買い物に行く暮らしがしたい」など)を聞いて実践していっています。

編集部 特別養護老人ホームはケアプランを重視している所とそうでない所があると思うのですが、ケアプランに注力するようになったきっかけはありますか?

奥田 家族さんからすごくご指摘をいただいた時期も正直ありまして、その時はケアプランを軸に「これやってないやん、これ言ってたのに違うやん」っていう話になっていたんですね。 そこで、「もっと丁寧に見直していかなあかんな」ということで見直していっています。 まだすごく整備されているというわけではないのですが、大まかな目標や普段の生活リズムは、だいぶ実状と合ってきました。

編集部 駒場苑は、入居者さんの「その人らしい生活」をどのように職員同士、ご家族に共有しているんですか?

坂野 うちもケアプランですね。 ケアプランのアセスメント段階で、居室担当が「7つのゼロ」にもとづいた生活ができているかチェックする。できていない部分があれば、解決のための提案をし、それをケアプランに反映させるという流れです。


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