6/5(土)17時半〜19時にて、宅老所「はいこんちょ(栃木県)」、「タブノキ(長野県)」、特別養護老人ホーム「はちす苑(千葉県)」による、オンラインセミナーを実施しました! テーマは、「引っ越してまで行きたいケアの秘訣」です✨

3事業所とも、遠方から引っ越しして転職をしたり、視察に来たりする方がおられるなど、その実践内容に関心を集めています。その3事業所の所長・施設長に、以下の様なテーマでお話をいただきました。

・どんなケアをしているのか? ・これからどんなケアをしていくのか? ・住む場所としての栃木県・長野県・千葉県の魅力 ・引っ越しに際して、何を考えたら良いか?

こちらのレポートでは、その内容を6部に分けてお伝えします! 第3回は、それぞれの事業所が今後注力して行きたいと考えているケアについてです。 3事業所に関心がある方はもちろん、介護という土地を選ばない仕事だからこそ、新天地を検討している方、ぜひ読んでみてください🌱

実際の雰囲気を感じてみたいという方は、こちらの動画をご覧ください!

〜動画33:16〜

■これからのケアで注力していきたいことは?

小林さん(宅老所はいこんちょ / 栃木県):  直近だと、一人の利用者さんが入院してしまったので、会議を開いて、全員がやってあげたいことと、本人がやってほしいことを考えて、家族さんやケアマネさんに提案したりして、帰ってきたときに自分たちができることを考えました。

 あとは、お風呂に上手に入れない、立ち上がりが難しいおじいさんがいて、その方はすごく「ごめんな」「悪いねえ」と言う方なんですね。それはなぜか?というところで、僕らが介助を辛そうにしているのが伝わっていて、本人の力も引き出せていないので、そういう風に言ってくれているんです。なのでここが最近の課題で、「しょうがない」とか、「優しさ」とかではなくて、本人も生き生きと、こちらも辛くなく、できるように、練習しているところです。技術を高めることも大事ですが、誰でもできるようにならないといけないと思っていて、環境面でも、大工さんと一緒に底板を作るなど、今取り組んでいるところです。

麻生さん(はちす苑 / 千葉県):  環境といったらもう、建物がある中でどうするか、というのが今すごく悩ましいところですね。今一番課題なのが、利用者さんの生活の中での楽しみや役割をどう作り出すか、というところです。 青山さんが「K(家事)S(趣味)S(仕事)T(太陽)」をかなえることが重要だと言っていて、これが特養はすごく難しいんですね。

 「8つの誓い」のなかにも「起こしたままにしない」というのがあって、そこには「起こしたままで一人ポツンとさせない」というのが含まれています。最近の利用者の中には、仕事をしたいという方が多くて、これになかなか答えられず悩んでいる職員も多いんです。中には15分でも30分でも、その方ができるような役割を見つけて提供する職員もいます。

 あと最近だと、癌末期の方で、ショートステイの看取りが増えてきていまして、もう7、8人看取っています。はちす苑のサービスをあまり使ったことがない方が飛び込んでくることもあり、利用者さんのことを何も知らない状況で、現場も慌てたりしますが、それを受け入れられるのはすごいなと、成長だなと、思っています。こうやって悩みながら、課題をクリアすることで、次の成長に繋がっていくように思います。

 あとは、リスクに囚われる職員が結構多くて、こうなると何もできないですよね。施設長としては、「大丈夫だから、思い切ってやりなさい」というのをもっと発信していって、現場の職員があまり構えずに自由な発想で介護をできる環境を作っていきたい、と思っています。

 またもう一つの特徴として、開設当初から、「鍵をしない」というのをずっと守ってやってきているんですね。自動ドアにも何もついていませんし、エレベーターも普通に押せば出られるようなエレベーターです。誰でも入れますし、誰でも出られるんで、過去に危ないこともありましたけれど、法人や歴代の施設長は「鍵をつけろ」とは言わなかったんです。出ちゃったら職員が追いかけっこするしかないので、私も1時間半くらい外歩い たことはありますね(笑)さすがに夜間帯だけは鍵をかけますが、これを20年間守ってこれてることは、我々の誇りですね。

深山さん(みんなの家 タブノキ / 長野県):  僕らはまだ素人集団なので、周りの事業者の方や、ケアマネさん・行政さんの信頼が薄くて、まだどうしても看取りのケアができていないんですね。そこで切り離されちゃって切ない思いをしたケースが、この一年でも結構あって、そこを絶対乗り越えなきゃいけないと思っています。

 小林さんの、ショートでのお看取りが増えている、というお話がありましたが、それは要するに、ご自宅で最期まで粘れた方が多いということですよね。今自分たちの、ハード面のスペックも足りてないけれど、その中でもできることをできるだけ積み重ねていって、時間のかかることだとは思うのですが、一歩一歩そこに向かって注力していきたいなと思っています。

自分たちだけではそれは実現できないので、やっぱり多職種や他事業所との連携が欠かせず、特に医療職とできる限り近寄っていって、自分たちの想いややりたいことを正確に伝え、連携できるようにしていく、というのが今一番の課題かなと思っています。

〜動画45:18〜