さまざまな現場でご活躍される多種多様な介護職の方に、ただひたすらインタビューしていく「カイゴ録」🎤 今回、9人目としてご登場いただくのは、佐藤 亜美(つぐみ)さんです。

佐藤さんは、アウケアに数多くの有益な記事を寄稿してくださっている金山峰之さんからバトンをつないでいただきました (金山さんのカイゴ録も、近日中に特別編として公開予定です)

それでは、佐藤さんのお話をさっそく伺っていきましょう✨

佐藤さんのプロフィール

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佐藤 亜美さん

新卒で大手の老人介護関連会社に就職。以降、さまざまな介護団体やプロジェクトに関わり、介護業界をより良くするための活動を続ける。

プロフィール

■何が問題か、どう解決すればいいかわからなかった


けあ子

けあ子
今日はよろしくお願いします☺
はじめに、佐藤さんが介護業界に興味を持ったきっかけについて、教えていただけますか?

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佐藤さん
はい。介護業界に興味を持ったのは… 介護というのはとっても大きな社会課題だと思うんですが、私の周りにいる人たちは、介護にほとんど関心を持っていなかったんです。そのギャップに問題意識を感じたのがきっかけでした。

けあ子

けあ子
問題意識を感じたのがきっかけで介護の仕事をしようと思ったんですね。最初の仕事について詳しく教えていただけますか?☺

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佐藤さん
はい。大学を卒業して、新卒で大手の介護事業会社に就職しました。職場は有料老人ホームだったんですけど、職場内の環境があまり良くなかったんです。でも、何が問題なのか、どうやって解決すればいいのか、私もそのときは具体的なことがよくわからなかったんですよね。

けあ子

けあ子
そうなんですね👀

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佐藤さん
はい。そして、就職して2年目の頃に、ビジネススクールに行ったり他施設を見学したりなどの機会があって、問題がどこにあるのか少しずつ見えてきました。

けあ子

けあ子
そうなんですね。どんな問題が見えてきたんでしょうか?

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佐藤さん
私のいた現場は、職員同士で意見が割れることが多くて、建設的な話し合いがあまりできていなかったんです。利用者さんにどういうサービスを提供するのがよいのか、どんな風に毎日を過ごしてもらおうかという話になることもなく。

けあ子

けあ子
なるほど…🤔

■利用者さんだって、お世話されるだけじゃなくて活躍したい

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佐藤さん
そして、職員はただ利用者さんのお世話をするだけになっていたんです。利用者さんと向き合ってしまって、お互いに消耗し合っている感じで… でも本当は、利用者さんと職員が同じ方向を向いて、一緒に社会に対して価値を生み出していったほうがいいんじゃないかと感じるようになりました。

けあ子

けあ子
社会に対する価値…?👀

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佐藤さん
はい。利用者さんだって、お世話されるだけじゃなくて、社会に対して何か役に立つことをして価値を生み出したい、活躍したいと感じていると思うんです。

けあ子

けあ子
なるほど…✨

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佐藤さん
そんな風に感じ始めた頃に、私が求めている介護をしている団体と出会いました。

けあ子

けあ子
そうなんですね☺

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佐藤さん
それが前田隆行さんの DAYS BLG! (以下、BLG)というデイサービスの施設でした。見学に行ったら、これまでの施設と全然違ったんです。利用者さんが仕事をしたり、社会とつながる活動をしていたり。これが本当にデイサービスなの?と感銘を受けました。

洗車

けあ子

けあ子
そうだったんですね☺その頃は、まだ元の有料老人ホームに勤務されていたんですか?

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佐藤さん
はい。でも、BLGと出会って「ここだ!」と思い、BLGでも働いてみることにしました。その後転職して、訪問介護と、人材会社と、BLGの3つを兼業する形になりました。

けあ子

けあ子
3社の兼業ですか!すごいですね✨

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佐藤さん
その頃、実は私、「寝たきりの人って本当に生きていたいのかな?」って思ってたんです。もし私が寝たきりになったとしたら、生きる意味なんてあるんだろうかと… でも、訪問介護とデイサービスで働いているうちに気づいたんです。相手を死人のようにしていたのは、自分たち職員だったんだろうなって。

けあ子

けあ子
相手を死人のようにしていたのは自分たち職員…?どういうことなんでしょう?次回のカイゴ録で、詳しく聞かせてください👀✨

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佐藤さん
もちろんです☺

佐藤さんの「カイゴ録」、前編はここまでです。 次回は、佐藤さんが新たな職場で得た気づきについて、そして今取り組んでいることについて、さらに詳しくお話を伺っていきます。どうぞお楽しみに♪

次回予告