■「介護職は重労働?」

 前回は「東京都の特別養護老人ホームは給与平均400万円以上!」という記事を取り上げました。



 もう1つのイメージとしてあげられる「介護職は重労働」について、本日は書いていきます。


前回ご紹介したデータでも、イメージの一番は「夜勤などがあり、きつい仕事」のイメージが65%ということで一番でした。




 大変ではない仕事はありませんので、何を持って重労働、と捉えるのか、という点はありますが、「夜勤がある点」と共に、人を介護するという点から、肉体労働と精神労働としての負担を想像しているのかもしれません。

 

■介護職の離職率はすでに全産業平均並


 介護は重労働なのか、という点については、また別途取り上げたいと思いますが、今日は別の角度からデータを見てみます。


離職率のデータです。


まず、一般的な産業の離職率は「14.9%」になります。




100人規模の組織だと、そのうちの15%、つまり15人が1年で辞めるということです。


辞める理由は様々ありますので、高い=悪い、低い=良い、とは一概に言えませんが、一つの参考指標にはなりますね。



 では、他の産業を見てみます。


  • 生活関連サービス業・娯楽業は22.1%
  • 宿泊業・飲食サービス業に至っては30.0%に達します



※生活関連サービス業・娯楽業とは、クリーニング業や理容業、美容業、銭湯、スーパー銭湯、エステティック業、リラクゼーション業、ネイルサービス業などのほか、旅行業、結婚相談業、家事サービス業、冠婚葬祭業、映画館や劇場、スポーツ施設)




 それでは介護業界の離職率を見てみます。どの程度でしょうか。



意外かもしれませんが、15.4%で、全産業平均とほぼ変わらない数値になっています。





「重労働」というイメージが強いところではありますが、意外にも、離職率というデータだけ見ると、特段高いわけではないですね。




■この10数年で離職率は3割減


 このようなイメージが付いたのは様々な要因がありますので、それはまたの機会に触れますが、事実としては、10数年前は20%を超えていた時期もありました。



そこから10数年かけて、離職率は右肩下がりで3割減しています。



全産業平均の離職率低下の推移と比較すると、その減少割合は一目瞭然ですね!





 ということで「介護職は重労働」というイメージに対しては、重労働かの考察は別の機会とし、結果として現れる1つ指標「離職率」としては、他の産業と比較しても高くない、ということがわかりました。



是非、先入観を持つことなく、介護業界を見て頂きたいです。



 今日の内容はおしまいになります。