5月6日(木)に実施した、「“三好春樹と排泄ケアを考える”アウケアツアー」の様子を複数回に分けてレポートします!

実際の雰囲気を感じてみたい方、もっと詳細な話を知りたい方は、ぜひこちらの動画をご覧ください!

アウケアツアーとオンラインセミナーの複合企画である、「“排泄を考える”アウケアツアー」。

午前中は、オムツに頼らない排泄ケアを実践する、特別養護老人ホームはちす苑(千葉県佐倉市)の施設見学を行いました。

午後には、「三好春樹さんと少人数で語る排泄ケア」を行いました。 前回までは、三好さんからの排泄ケアについてのお話についてお届けしていました。 その後は、質疑応答セッションを行いました。その様子について、今回と次回の二回、お届けします!

〜動画24:53〜

参加者  :特養で働いています。「この人はトイレに座るのが難しい」と、ある職員が言うと、みんながそれに同調してオムツになってしまう傾向があります。やりやすい人を見つけて、オムツ外しの取り組みを始めていきたいのですが、第一発声が難しいと感じます。どうファーストアクションを起こしたら良いのでしょうか

三好さん :介護現場というのは水と一緒で、ほっといたらどんどん低い方に、楽な方に流れていくんですね。逆に言うと、高い理想を持っているところは、自分たちの理念が先走っていて、老人たちのニーズではなく、「こういうことやってますよ」という施設の世間体が重視されてしまっている。

 良い介護とは、老人が嫌がることはしないことです。これが原則です。オムツ外しも、本人がどうしたいと思っているのか?を大事にすれば、間違うことはないんです。

 簡単な人からやる、というのはとても良いと思います。まずできる人からやっていくことことが大切で、みんないっぺんに、とすると、みんなオムツになっちゃうからだめなんですね。

 できる人からでも始めていくと、トイレに座らせた方が、実は楽なんです。オムツ交換が好きな人なんかいないでしょう。便器の中にしてくれたら、多ければ多いほど嬉しい、となるんですね。排便を喜ばれるというのは、生きていることを肯定されている、ということです。その人はすごく落ち着くし、そう思えば便秘もなくなります。だから、オムツ外しの取り組みって、その時は大変なように見えても、全体的にはちょうど良くなっていくんですよ。

 お風呂もそうです。車椅子に座れる人は、お風呂にも入れます。機械浴は全介助ですが、普通に入れば、その行為がリハビリになるんです。機械浴に入ったあと、「お風呂入ってない」っておばあちゃんが言い出すこととか、よくあるんですね。お風呂に入った後の満足感というものがないんです。

 生理学に基づいた根拠のもとでやっていけば、大変なように見えて、みんな落ち着いていく。しかもこちらが自己嫌悪を感じないというのも大きいですね。自分の介助の意味を見えてくるから、そういう人は辞めないですよ。

 だから、できる人から始めていって、じゃああの人も、この人も、と連鎖させていけば、徐々に変わっていくと思いますよ。

〜動画31:45まで〜