先日スタートした新たな企画、「カイゴ録」✨ 現場でご活躍される多種多様な介護職の方に、ただひたすらインタビューします。

今日は、彩さんの「カイゴ録」中編の続きです。 周囲の反対の中で、なぜそこを突破できたのか?・・・その秘訣をインタビューしていきます✨

彩さんのプロフィール

彩さん

彩さん
関西の特別養護老人ホームで現在7年目 前職は化粧品販売

@kaigo_radwimps

自己紹介

けあ子

けあ子

前回、周囲の反対を受けながら、カルタの話を進めた様子を伺いました。その時は、どんな心情的でやっていたのですか?⭐️

彩さん

彩さん

完全に調子に乗ってました(笑)。これはおかしい、これはおかしい、という気持ちで、「変えてやりたい」「変えてやろう」ということで、メラメラ燃えていましたね(笑)。他にも、トイレのやり方を、上司に教えてもらって試してみる、ということもやっていました。

けあ子

けあ子
へぇぇ、トイレのやり方ですか?

彩さん

彩さん
はい、トイレに行けそうな人をどう介助したら良いか上司に聞いてみて、そこで「すぐやります」と言って試してみました。その人は、1日の中で失禁しない日がない方でした。排泄表にも、毎日「失禁」「失禁」「失禁」と並んでいました。その人の排泄表を見て、いつも出ているタイミングでトイレで促してみたら、1日失禁しない日ができたんですよね。それを他の職員に「成功をしたよ〜」と言いまくるということもやってました(笑)

排泄できた

けあ子

けあ子
そうなんですね💦いろいろと反対も多かったと思いますが、やり続けられたんですね😄 そんな彩さんの「やりがい」ってなんですか?

彩さん

彩さん
やりがいは、綺麗事っぽいですけど、おじいちゃん・おばあちゃんの笑顔です。わたしたちの頑張りに答えてくれますし、そこが面白いです。ご飯を食べられなかった人が、食べられるようになったり。良いケア、想いを持ったケアをすれば、お年寄りは変わってくれます。あと私の場合は幸運なことに、教えてくれた上司の存在が大きかったですね。それに初めての取り組み、カルタの取り組みで成功事例ができたことが大きかったです。

けあ子

けあ子
すばらしいですね!これは誰にでも簡単にできることではないですからね。

彩さん

彩さん
結構やり方がわからない人も多いのかな?と思っています。思いはあって、こうした方が良い・ああした方が良い、というのはあっても、やり方がわからない。技術面を知らない。どうやったらいいかわからない・・・。自分の場合は、上司がその道筋を作ってくれた。 こういう人には、こういうことをやった方が良い、という道筋です。その方法がわからなければ、できません。重たい人の介助も、福祉用具も併せて使えばできます。いまTwitterでも相談がたまにくるんですよね。「どうしたらいいか分からない」と。でもちょっとした方法論、「みんなで旅行しました」とか大それたことではなく、やりやすい・ささやかな手法、それが大事だと思っています。

上司のおかげ

けあ子

けあ子
とても面白かったです✨最後に今取り組んでいることを教えてください⭐️

彩さん

彩さん
いまの施設自体には、ケアの方針がありませんでした。その施設全体での方向性作りをこれからやっていくところです。それに、入職した当初は「介護=お世話する」という認識でしたが、いまは「しないために考える介護」が理想だと思っています。お年寄りが嫌がることを「しない」、行動を制限「しない」。お年寄りが主体の施設、お年寄りがそこで生活しているというのを忘れずに、「何かをしたい」と言ったら、環境を整える。三好春樹さんが「その人の嫌がることをしなければ、お年寄りは勝手に元気になる」と言っていました。「やってあげている」という感覚、立場が上だと思ってしまうことって、あると思います。でもあくまで主体はお年寄りです。「おむつをしないためには、何ができるか?」「お年寄りの主体性」を尊重したいですし、それが今の注力です。

けあ子

けあ子
ありがとうございます。カッコ良いとさえ感じました😄 また今後もいろいろと発信楽しみにしています⭐️

「カイゴ録」三回目、いかがでしたでしょうか?✨こんな形で、現場で活躍される介護職のこれまでや今を、ひたすら伺っていく「カイゴ録」です。 この企画は、インタビュー終了後にその方が尊敬する方をご紹介いただき、次回はその方にインタビューをさせていただく、という流れになる予定です😄

次はどんな方にインタビューすることになるのか・・・是非楽しみにお待ち下さい⭐️