さまざまな現場でご活躍される多種多様な介護職の方に、ただひたすらインタビューしていく「カイゴ録」🎤

今回、12人目としてご登場いただくのは、カイゴ録Vol.5にご登場いただいた鞆さんにご紹介いただいた、山川さんです。

全2回にわたってお届けします!✨ それではさっそくお話を伺っていきましょう!


山川さんのプロフィール

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山川さん

リハ特化型デイサービスの管理職を経験。現在は病院でPCR検査の事務局をやっている。

■一施設目での過酷な経験


けあ子

けあ子
今日はよろしくお願いします!⭐️
山川さんは、カイゴ録Vol.5でお話を伺った鞆さんに紹介していただきました! 現在どのようなお仕事をされているんですか?

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山川さん
昨年の8月いっぱいで、リハ特化型デイサービスの管理職をやめました。理由は、コロナで営業停止したからです。今は、病院でPCR検査の事務局をやっています。

けあ子

けあ子
そうだったんですね。これまでのご経験についても教えてください!

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山川さん
最初に勤めた施設は、知人からの紹介で、デイサービスで補助をしました。入って当日、看護師の対応に衝撃を受けたのを覚えています。というのは、私が帰ろうと思った時に、自分より小さい利用者の方に、「あなたに会いたかった」と言われたんですね。

けあ子

けあ子
うんうん。

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山川さん
その時に近くにいた看護師が、「その人は痴呆だから気にしなくて良いよ」と、利用者に聞こえるように言ったんです。

けあ子

けあ子
そんなことを…?😰

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山川さん
他にも、「帰らせてくれ」と泣いている利用者がいて、スタッフがそれをみて、窓や扉に鍵をかけていたんです。私は 「帰ろう」といって、窓や扉の鍵を開けたんですが、そうしたら利用者が窓から出てしまって、「事故報告」を書くことになりました。

けあ子

けあ子
そんなことがあったんですね💦

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山川さん
この体験から、このままこの現場を離れるわけには行かない、と思い、その日に、ヘルパーの心得と認知症に関する本を二冊読みました。

けあ子

けあ子
そうやってご自身でも勉強されたのですね😳

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山川さん
でも、そこの現場ではケアが学べませんでした。「この人はこうだから、こうしといて」という指示・指導しかされなかったんです。

けあ子

けあ子
なるほど💦

■良い上司との出会い


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山川さん
半年勤めて、他のデイサービスにいきました。そこでは、良い上司に出会えたんです。

けあ子

けあ子
おおっ✨

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山川さん
脳梗塞で手が動かない利用者の、手を動かすようなリハビリをしたり、トイレでの排泄を重視して、排泄ケアに注力することを教えてくれました。わからないことはその人に全部質問するようになって。「普通の介護」を教えてくれていたなあ、と思います。今でもLINEをしていますね。

けあ子

けあ子
それは素敵なご関係ですね☺️

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山川さん
それでも、その後行った、同じ法人の系列の特別養護老人ホームは、また辛い現場でした。口を開けられない利用者に対して、鼻を摘んで、口が開いたら食事を入れるとか、起こすために叩く、みたいなことが行われていて…耐えられず、介護から離れたこともありました。

けあ子

けあ子
そうだったんですね💦 その後はどうされたんですか?

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山川さん
自分で、地域密着型の小規模デイサービスを立ち上げました。施設に入居される人の待機所、みたいな感じのスタートで、認知症が進んだ方、アルコール依存症の方、パーキンソン病を患った方、レビー型の認知症の方など、いろんな方がおられました。

けあ子

けあ子
なるほど!😳

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山川さん
そこでは、個人の方に合った、オーダーメイドの介護を実践しました。例えば、 鎌倉から奈良へ引越して、息子さんが先に亡くなり、認知症が進んだ利用者の人がおられたんですね。その方が「最後は鎌倉に帰りたい」とおっしゃったときに、鎌倉で施設探しをしたり、財産処分を手伝ったりもしました。

けあ子

けあ子
そうだったんですね😌

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山川さん
こういったことをFacebookでいろいろ発信していたら、声がかかって、本を出すことになったりもしました。

けあ子

けあ子
それは素晴らしいですね!✨

山川さんの「カイゴ録」、前編はここまでです! 次回は、山川さんの思う良い介護や、実際に現場でされていた工夫についてもたくさん伺っていきますよ! 楽しみにしていてくださいね♪