さまざまな現場でご活躍される多種多様な介護職の方に、ただひたすらインタビューしていく「カイゴ録」🎤 今回も、前回に引き続き、Yuさんにお話を伺っていきます!✨
最初に働き始めたデイサービスでの、あるおばあちゃんとの出会いが原体験となった、というYuさん。 「帰るまでに一回は笑わせる」という目標をたてたYuさんとおばあちゃんのその後とは…? さっそくお話を伺っていきましょう!✨
Yuさんのプロフィール
Yuさん
介護福祉士、介護支援専門員などの資格を持つ。介護福祉士として、施設では主任も経験。現在はデザインの仕事をしている。
■利用者にも「誰かの役に立ちたい」という想いがある
けあ子
前回は、Yuさんの原体験となったあるおばあちゃんとの出会いについて伺っていました。
Yuさんが立てられたという、「そのおばあちゃんがデイサービスから帰るまでに、一回は笑わせる」という目標は、どうなったのですか?👀
Yuさんが立てられたという、「そのおばあちゃんがデイサービスから帰るまでに、一回は笑わせる」という目標は、どうなったのですか?👀
Yuさん
最初は難しかったんですが、徐々に距離感が掴めてきて、最終的には達成できるようになりました。下ネタとかわりとベタなことで笑ってくれたりしましたね(笑)
けあ子
わ〜すごいです!✨
Yuさん
あとは、自分が悩みを相談すると、急に優しい面持ちになって慰めてくれたりとかもして。
けあ子
そんなこともあったんですね!😳
Yuさん
介護って、どうしても職員が利用者の方をお世話する、という構図になりますよね。でも、そのおばあちゃんの中にも、「誰かの役に立ちたい」という思いがあるんだな、とその時理解しました。
けあ子
素敵な方だったのですね😌 その後、その方との関係に、何か変化はありましたか?
Yuさん
それまでは、二人がかりで引っ掻かれたり蹴られたりしながらトイレや入浴の介助をしていたんですが、僕だけは、呼吸を合わせながら、抵抗されることもなく一人で介助できるようになりました。その間に他の職員が別の業務をできるようになったのも良かったと思います。
けあ子
それはすごいですね!✨
Yuさん
あと家族から、「最近家でも冗談を言って笑うようになった」と言われたのも嬉しかったですね。それが認知症の進行によるものなのか、僕のアプローチの賜物なのかは分かりませんが。
けあ子
きっとYuさんのアプローチの賜物なんじゃないかと思います!✨
■「相手の幸せにかなう」介護とは?
Yuさん
最初、介護に抵抗しているその方を見た時に、怒りとも悲しみともつかない、つらい表情をされていたんですね。認知症ですぐに出来事を忘れてしまうとしても、その瞬間瞬間の感情は本物でしょう。
けあ子
確かに…!
Yuさん
だったら、利用者が「怒っている瞬間」ではなくて、「笑っている瞬間」を積み重ねることができれば、たとえいろいろなことを忘れてしまっても、「幸せな人生だった」と言えるのではないか、と、この経験を通じて思いました。
けあ子
なるほど、とても共感します!😊 Yuさんが、介護の現場で働き始めた当初から、そのように利用者と向き合おうと思えたのは、なぜなんでしょうか?
Yuさん
それはよく分かりません(笑)ですが、介護に限らず仕事というのは、その仕事を通じて「相手の幸せにかなう」ものであるべきだと思っています。意識的にでも無意識的にでも、このことがあるかどうかで、仕事の質が変わってくるかな、と思います。
けあ子
Yuさんの介護に対する姿勢の根本には、そんな想いがあったんですね😌
Yuさんの「カイゴ録」、第3回はここまでです!いかがでしたか?😊 次回は、Yuさんが現場で働く上で大切にされていたことについて、お話を伺っていきます!✨ どうぞお楽しみに!♫