さまざまな現場でご活躍される多種多様な介護職の方に、ただひたすらインタビューしていく「カイゴ録」🎤 今回、14人目としてご登場いただくのは、デイサービスで一職員として働かれている、内海さんです。

前後編の二回にわたってお届けします。 それでは早速伺って行きましょう!✨


内海さんのプロフィール

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内海さん

高校卒業後、学童保育やフィットネスクラブ店長、看護助手などをつとめ、現在デイサービスで働く。

■自分とならお風呂に入ってくれた


けあ子

けあ子
今日はどうぞよろしくお願いします!
内海さんは、現在デイサービスで働かれているんですよね?

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内海さん
はい!高卒でまず学童保育に就職し、障害児を担当していました。その後フィットネスクラブで働いていたのですが、営業の圧力などが性に合わず…。看護助手も経験しましたが、働いていた病棟では利用者の思いを汲めていないなど、環境はよくなかったです。

けあ子

けあ子
そうだったんですね💦

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内海さん
その後介護福祉士の資格を取ろうと思い立ち、実務者研修の講師に作業療法士がむいていると言われたことをきっかけに、リハビリセンターのデイセンターで働いて、今に至ります。

けあ子

けあ子
なるほど!福祉の分野に興味を持たれたきっかけは何かあったのですか?

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内海さん
昔から、障害のあるクラスメイトとも仲良くしていました。子どもが好きで、学童をやっている時に、すごく可能性があると感じたんです。その頃から、相手の目線に立って接することを心がけていました。

けあ子

けあ子
その時の経験も今に生きているのですね!

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内海さん
そうですね。今も、「相手を否定しないこと」「最後まで怒らないこと」などを大事にしています。そういったことを心がけながら働いていたら、実際にリハビリデイでも、他のスタッフとはお風呂に入ってくれない利用者さんが、自分とならお風呂に入ってくれたり、ということもありました。家族の方も喜んでくださいました。

けあ子

けあ子
それは素晴らしいですね✨

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内海さん
認知症とかって、一番辛いのはご自身だと思うんです。だから、そこへの寄り添い方とか、ご本人の不安をどうやって取り除くのか?ということを考えるのが大切だと思うんですね。声をかける時も、一方的な指示だけではなくて、その理由をちゃんと説明したりとか、利用者の方の行動の背景にあるものを意識すること、などを心がけています。

けあ子

けあ子
なるほど…!😳

■自分の家族をここに連れてきたいと思えるか?


けあ子

けあ子
内海さんはなぜそのように心がけることができているのでしょうか?

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内海さん
そうですね…利用者の方って、自分より目上の人ばっかりで、人生の大先輩じゃないですか。なのに、頼ってくれるというところで、大事にしないといけない、と思っています。家族の方に胸を張って連れて行きたい、と思ってもらえたり、自分でも自分の祖父母を連れてきたいと思えるような接し方をできるように、意識していますね。みんな家族みたいな、自分の親族に接する気持ちで大切にしています。具体的には、利用者との会話をきちんと覚えるようにしたり、ということも大切にしていますね。

けあ子

けあ子
とっても素敵です!

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内海さん
これには、看護助手の時の経験が影響しているかもしれません。自分の祖父母を、母と一緒に看取ったんです。人生の最終章で、幕をおろす最後の数年に、関わらせてもらえるのって、すごいなと思って。

けあ子

けあ子
確かにそうですね。

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内海さん
亡くなる瞬間に、この人生が良かったと思ってもらえるように、頑張りたいと思いました。関わり方一つで、衰えていくこともそうじゃないこともあると思うし、いろいろ伝えられることもあると信じています。

けあ子

けあ子
なるほど…!✨

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内海さん
褥瘡を作ることなく看取る、ということも大事にしていることの一つです。看護師が定期的にきちんとチェックして、それっぽいものがあればすぐに家族に対応を伝えたりとか、そういうところから家族との信頼関係も作れると良いですよね。

けあ子

けあ子
ご家族のことも考えておられるのですね😌

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内海さん
残された人が後悔するのが嫌なんです。家族が後悔しないようにするのも、介護の仕事の一つだと思っています。利用者だけではなく、家族にも思いを馳せる、というのも、ずっと意識しています。

けあ子

けあ子
とても素敵です!✨

いかがでしたか?✨ 次回は、内海さんが周囲の教育や今後について考えていることなどについても伺っていきます! ぜひ楽しみにしていてくださいね♪