■世の中の残業時間は月12.6時間
前回の記事では、介護職は重労働、というイメージに対して、「介護職の離職率が、全産業平均並みである」という点をお伝えしました。
今回はそこに関連して「残業時間」がどういった状況なのか、という点についてご説明します。
まず世の中の残業はどの程度かご存知でしょうか。
「10〜12時間/月」と言われています。
- 2日に1日程度の割合で1時間残業
- もしくは毎日30分程度の残業時間
という計算です。
■介護職の残業時間は、世の中の平均より3割少ない
それでは、介護職の残業時間はどの程度でしょうか。
・・・介護職の残業時間の平均は、「8.6時間/月」になります。
すでに全産業平均以下、ということです。週平均で2時間という結果になっています。
- 2〜3日に1日程度の割合で1時間残業
- もしくは毎日24分程度の残業時間
他の業種との比較も見てみます。
医療・福祉は全体としても数値が最も低いですね!
当然、人を肉体的に介護するということは、楽ではなく、精神的にも様々な葛藤がある仕事だと思います。
一方で、過去にご紹介した給与のデータ、離職率のデータなどを踏まえると、一般的なイメージほど、ハードな環境だとは言えないことがわかるかと思います。
施設間での違いや、施設でも平時と緊急時の違いなどはありますが、平時であれば、残業が1ヶ月でほぼない、という施設も多くあります。
「介護業界」と一括りにせず、施設ごとの違いを見極めるという前提で、先入観を持たず、選択肢の1つとして介護職を捉えてください!
今日の内容はおしまいです。