さまざまな現場でご活躍される多種多様な介護職の方に、ただひたすらインタビューしていく「カイゴ録」。 今回は、前回のSさんのお話の続きです。 一度介護現場を離れたSさんのその後を、インタビューしていきます✨

Sさんのプロフィール

Sさん

Sさん
機能訓練士として特別養護老人ホームに勤務後、いまは独立して訪問マッサージを実施

自己紹介

けあ子

けあ子

前回、退職して介護現場を離れたとおっしゃっていましたが、お話の続きを聞かせていただけますか?

Sさん

Sさん

はい。 介護の世界を辞めたものの、未練が戻ってきました。せっかくこれまで研修でいろいろなことを勉強してきたので、それを生かしたい、頑張ってやってみようと思うようになりました。辞めてから2年経っていましたが、その期間は、今の自分にとってはとても大事でした。現場を変えたいという気持ちだけではなく、周りの気持ちを考えるようになった感じです。
その後、家から通える距離にある施設に再び就職しました。自分の考えている話に共感してくれたからです。そこでは、自分の考えているやり方に近づける方法を実現できるよう接してくれました。完璧に、ではありませんが、一定のところまではいけた感じです。やり方次第では、排泄をオムツからトイレへ、実際にできるんだと示せました。2ユニットに特化して生活リハビリに取り組みました。

けあ子

けあ子
そこでは職員の方々はどんな反応だったのですか?😄

Sさん

Sさん
前からいる職員は「別に変えなくてもいいんじゃない」という人もいました。新しいことへ取り組む不安もあったように思います。または、考えとしてはいいと思うけど、「実際にそこまでするのか?」という感じで、変え切るのは難しい面はありましたね。職員に対して研修をしたりもしましたが、同じ職員という立場だと受け入れてもらえないところがあり、下山名月さんの研修を数回実施したりしました。前回の失敗を踏まえて、介護職の主任など、上の人を先に巻き込みました。気持ちの部分では動いた職員もいましたね。

けあ子

けあ子
いろいろな創意工夫、うまく行った部分と行かなかった部分、あったんですね⭐️

Sさん

Sさん
はい。その後退職して、訪問マッサージで独立しました。その矢先にコロナウイルスがあって。いろいろ大変でしたが、自分が介助される立場になった時に、されるだけの介護は嫌。介護が必要になっても全てができないことではない。動けるところは動かしたい。その人のできることを手伝う。一方的に介護を受ける気持ちだけではなく、介助する側の気持ちに立つことを心がけて、今の仕事をやっています。

けあ子

けあ子
Sさんがこだわってきたことで、是非伝えたいことを、最後に教えてください😄

Sさん

Sさん
普段の食事、排泄は大事です。それに追われているのもわかります。ただ、普段の姿勢をもう少し見て欲しいです。寝ている時も座っている時も、まだちょっと姿勢が悪いという感じの時の配慮が大事です。その積み重ねが、介護度を重くします。少し気にかけるだけで、生活が変わり、介護職の介護負担に関わってきます。難しいことではなく、食事の時に足をつけるだけでも違います。そういう見方をする施設が増えて欲しいですね。

普段の姿勢に気を配る

けあ子

けあ子
紆余曲折や真摯に現場に向き合ってこられた様子が伺えました。ありがとうございました✨

Sさんの「カイゴ録」、いかがでしたでしょうか?✨こんな形で、現場で活躍される介護職のこれまでや今を、ひたすら伺っていく「カイゴ録」です。 この企画は、インタビュー終了後にその方が尊敬する方をご紹介いただき、次回はその方にインタビューをさせていただく、という流れになっています😄

次はどんな方にインタビューすることになるのか・・・是非楽しみにお待ち下さい⭐️

次回予告