さまざまな現場でご活躍される多種多様な介護職の方に、ただひたすらインタビューしていく「カイゴ録」🎤 今回も、前回に引き続き、吉田あきらさんに話を伺っていきます。

吉田さんが思う仕事のやりがいや、看護師になったきっかけとは…? さっそく伺って行きましょう!✨


吉田あきらさんのプロフィール

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吉田さん

現役看護師として慢性期の病院に勤務しながら、介護福祉士「平ピー」を主人公とした「介護あるある」などの漫画をInstagramで投稿している。

■「多職種連携」の意義


けあ子

けあ子
前回、吉田さんは現役看護師として働かれながら、介護士を主役とした漫画をInstagramで発信されている、というお話を伺いました。看護と介護の連携については、どのように考えられていますか?

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吉田さん
もちろんそれぞれの役割や視点だったり、専門性はありますが、根本的なケアの本質は同じなのではないかと思っています。例えば、慢性期の患者さんとかが、人工呼吸器をつけているからといってずっとベッドの上にいなければならない、ということはないですよね。

けあ子

けあ子
確かに…!

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吉田さん
その方が「少しでも家に帰りたい」とか、「ここに行きたい」とかおっしゃったときに、どう支えていくのか。医療等の支えがありながらその人の生活があり、生きがいがあり、夢があるわけなので、その方が行きたいと言っている場所に連れて行こうとか、それを応援して支えるとなったときに、職種の枠は関係ないと思うんです。

けあ子

けあ子
目標は同じ、ということなのですね!✨

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吉田さん
そうやって一緒に仕事をして、計画を立てて、利用者さんや患者さんの生きがいや夢をサポートしている時だったりとか、無事にそれが成功して一緒に握手するその瞬間とかって、「看護師だから」とか「介護士だから」って、関係ないですよね。

けあ子

けあ子
なるほど!

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吉田さん
そこにやりがいがあって、「多職種連携」となるところなのではないかと思います。その時こそ、介護や看護をする喜びが感じられるところで、だからこそこの職業が素晴らしい、と思える部分なのではないかと思っています。

けあ子

けあ子
とても素晴らしいです!

■自分が育ててもらった恩返しを


けあ子

けあ子
ところで吉田さんは、なぜ看護師になろうと思われたのですか?

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吉田さん
子供の頃は、お笑い芸人と漫画家になりたいと思っていました。高校卒業後もこの夢を追いましたが、すぐに実力がないとわかったんですね。それで、「これからは福祉の時代だ」という風潮もあったので、最初は無資格無経験で働ける訪問入浴サービスで働きはじめました。

けあ子

けあ子
吉田さんが福祉の世界に足を踏み入れたきっかけはそこだったのですね!

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吉田さん
そこで、一緒に働く看護師さんや介護士さんの姿に衝撃を受けたんですね。こんなに優しくて、お年寄りの心を掴むのもうまくて、技術や知識もあって、すごい人たちがいるのか、と。それで、自分は看護師になりたいと思い、働きながら学校に通って、資格を取りました。

けあ子

けあ子
そんな風に現在までのキャリアを重ねられてこられたんですね。

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吉田さん
途中途中で、「看護師向いてないわ」と思ったり、人間関係に悩んだり、心身のバランスを崩したりとか、紆余曲折はいろいろありましたが、周りの人に支えられたり、あとは患者さんとかお年寄りに育てられたな、と思います。まだ恩返しできていないので、これから自分の形で恩返ししたいと思っていますね。

けあ子

けあ子
いろんな苦悩を乗り越えてこられたのですね😌

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吉田さん
今は、自分のやりたいような仕事をする、というところと、よりいっそう老年看護というところに絞って、看護師として活躍していきたいなと思っています。そのためには、自分が働いているところだけじゃなくて、世の中に向けて発信していかなきゃ、と思い、一年前くらいからInstagramを始めました。

けあ子

けあ子
なるほど!投稿を始めたきっかけは何かありましたか?👀

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吉田さん
最初は「自分の働いているところを良くしよう」「目の前にいる利用者さんや患者さんを幸せにしよう」と思っていたのですが、限界を感じてしまって。自分が企画して成果を出したりしても、それが施設側の人間にとって良いと思われなかったりするんですね。

けあ子

けあ子
そんなことが…?😰

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吉田さん
「余計なことだ」と言われてしまったり、目障りで鼻につくと思われてしまったりということがあって、こんなことを続けていてもダメだな、と思ったんですね。それで、自分がしたいと思う介護をできる施設を、自分で作ってしまおう、と思ったんです。

けあ子

けあ子
なるほど…!😳

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吉田さん
いきなり施設、とはできないので、訪問介護から初めて、訪問看護、施設、と拡大していけたら良いなと考えています。在宅でも施設でも、世の中のお年寄りがベストな生活をチョイスできるような仕組みを作れるように頑張りたいと思っていますね。これが、自分を育ててくれたお年寄りへの、自分なりの恩返しかな、と考えています。

けあ子

けあ子
とても素敵な展望ですね☺️

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吉田さん
世の中の人からすれば笑われるかもしれませんが、自分は本気で頑張りたいと思っているんですよね。そのためには、自分と似たような考えの人と一緒じゃないとなかなか難しいので、その人集めのために、自分で発信することを通じて仲間集めをしたいなと思って、Instagramを始めました。

けあ子

けあ子
そんな意味合いもあったのですね!😳

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吉田さん
それに、頑張っても認めてもらえなかったりとか、同じようなところで悩んでいる人は多いと思うんです。だから、そういうのを発信していって、「介護や看護の夢を諦めないようにしよう」というメッセージも伝えていきたいと思っています。

けあ子

けあ子
そうだったんですね!✨

いかがでしたか?✨ 次回は、理想と現実のギャップに悩む現場の職員に向けて、吉田さんからメッセージをいただきます! ぜひ楽しみにしていてくださいね♪