飛鳥晴山苑 柿崎さんインタビュー(約2,800字/読了まで4〜5分) ■オープニング時から飛鳥晴山苑に ■自立支援に向けて飛鳥晴山苑なりの創意工夫を続けた ■職員の創意工夫が生まれ、利用者は本来の自分を取り戻す ■チャレンジできる職員を増やしたい。そのベースとなる安定した環境は整っている

•編集部: 本日は宜しくお願い致します!

•柿崎:宜しくお願いします!

■オープニング時から飛鳥晴山苑に

• 編集部:現在はフロア責任者ということで1フロア4ユニットをまとめられている柿崎さんですが、まず飛鳥晴山苑に入られた経緯を教えてください!

• 柿崎 :はい、飛鳥晴山苑は開設12年目ですが、当初からいます。従来型の特養に5年ほどいた後、オープニングスタッフ募集と同時に飛鳥晴山苑に入りました。

• 編集部:ありがとうございます!ちなみに、そもそもで言うと、なぜ介護職に就いたのですか?

• 柿崎 : おじいちゃん子だったのがきっかけです。そこで介護職を知り、中学生の時から介護職に就きたいと思っていました。

• 編集部:そうなんですね!だいぶ早くから介護と決めていたのですね。

• 柿崎 : はい。その後、高校を卒業して専門学校に行き、介護福祉士になって、先ほどの特養に入った形です。

• 編集部:ありがとうございます。先ほどの話では、飛鳥晴山苑はオープニングの時に入ったと聞きましたが、最初はどんな感じでしたか?

• 柿崎 : 何もありませんでした(笑)新卒も半分くらいいました。そこから職員の指導体系や研修など1つずつ作ってきた形です。

■自立支援に向けて飛鳥晴山苑なりの創意工夫を続けた

•編集部: 大変だったんですね!その中で今から7〜8年前にオムツゼロの取り組みを始めたと聞いていますが、最初はどう思いましたか?

• 柿崎 : 最初はできないだろう・・と感じました。法人本部がやろうということで、その話を介護長から聞きました。そして、オムツゼロに限らず、自立支援の全般のあり方を飛鳥晴山苑なりに作っていこうということで、介護長と一緒にある先生が実施している研修に参加することになりました。現場で少しずつ取り組みを作りながら、研修を通じてやり方を学ぶ、それを並行して進めた形です。

• 編集部:そうなんですね!

• 柿崎 :当初、その研修の中で、事例発表を400人くらいの前で発表する機会があったのですが、「中学生レベルだ」と言われたこともありました(笑)

• 編集部:それは厳しいですね!

• 柿崎:はい(笑)それでも、研修の内容をそのまま取り入れるのではなく、施設内で試行錯誤をしながら、自分たちのやり方を確立していくプロセスとしては、とても良かったです。

• 編集部:とても大変だった事が分かります。施設内ではどんな反応がありましたか?

• 柿崎 :当然、自分1人でやれるものではありません。その中で職員の方に説明していくのが大変でした。最初は「できるの?」「意味があるの?」という反応もありました。なぜそれをやるのか?の根拠の部分を勉強しながら、伝えました。自分のフロアについては、職員がみんな協力的で、比較的進めやすかったという点はあります。

• 編集部:そうなのですね。

• 柿崎 : そして、進めていくと少しずつ成果が出始めました。「食事の摂り方が変わった」「歩けない人が歩ける様になった」「それで表情が変わった」こんな事例が出てきたので、その様子を動画に取って、委員会で発表するという事もやりました。

•編集部: 素晴らしいですね!!

■職員の創意工夫が生まれ、利用者は本来の自分を取り戻す

• 編集部:このプロセスは本当に大変だったと思いますが、結果的に、職員の方にとってどういう変化をもたらしましたか?

• 柿崎 :介護の仕事はルーティン的な部分が多いと捉えられがちですが、こういった自立支援の取り組みを通じ、「その人が何を望んでいるか?」「その人がどんなことを実現したいのか?」「この人はこういうやり方であればうまくいくのではないか?」など、 職員の方が、利用者の方ごとに、どうするのか?ということを考える様になったと思います。

• 編集部: 結果的に先ほど話された様な利用者の変化にも繋がるわけですね!

• 柿崎 :はい。最初はオムツをして、車椅子や寝たきりに近かった方が、オムツを外してトイレにいく様になったり「トイレじゃないと嫌だ」という反応に変わったりします。当初はご本人が諦めてしまっていた面もあったと思うのですが、そこから自分の意思や自信を取り戻していく、という変化を感じることができました

■チャレンジできる職員を増やしたい。そのベースとなる安定した環境は整っている

• 編集部:オープニング当初から考えると、だいぶ仕組みとしても出来てきたということですね!素晴らしいです。フロアの責任者もされている柿崎さんだからこそ感じる、これからの課題はありますか?

• 柿崎 :はい。 取り組みは浸透してきましたが、これらのプロセスはもちろん現場の方の頑張りもありましたが、法人本部から始まった取り組みです。ここまで大きな変化ではなくても、一般職員がより意見を出して、自主性を作っていかなければいけないというのが、課題です。

• 編集部:仕組みが出来てきたからこその次の課題ですね。どういった部分で自主性を発揮してほしいというのはありますか?

• 柿崎 :例えば、委員会や係といった影響が広範囲のテーマは、入職後は所属しても聞いているだけだったりと、中々難しいことも多いと思います。逆に、対利用者の方という点では、深く関わる事ができると思うので、最初は1人の利用者の方に対して関わる中で、その方の為に何が出来るか?何をするべきか?という視点からチャレンジをしてほしいと考えます。

•編集部:そうなると一緒に働きたい人もそういったことが出来る方ですか?

•柿崎 :そうですね。チャレンジ精神がある方が良いです!また介護の仕事は大変な面も当然ある為、この仕事が好きな人が続くと思っています。なので、そこも大事だと思います。

• 編集部:ありがとうございます!よく分かりました。そういった方々にとって、飛鳥晴山苑はどんなところがウリでしょうか?

• 柿崎 :プリセプター制度という形で、1人が必ずマンツーマンで付きますので、統一した指導ができる点が挙げられます。内部研修でも月に2回あるので、入ってからも学べますし、また職員も講師をやるので、学習の機会も多いです。外部の研修も行く機会も作れており、自分は今期3〜4回行っています。 ですので、やる気を持って来て頂ければ、指導体制の中で、堅実に育てられると思います。どんな職員でもサポートしたいという気持ちがありますね!

• 編集部:確かにこの前にインタビューした石井さんも、安心して入職後の半年間を働いている様でした!

• 柿崎 : そうですね!入職後、1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・9ヶ月・12ヶ月のタイミングで面談が入っていますので、すごくやりやすいと思います。また自分自身は、子供もいて、持ち家もあります。ローンを組む際にも「介護の仕事は安定感があるので」と言われました(笑)また、夜勤月に4回程度(週に1-2回)で、フロアが安定していれば毎月有給が1日は取れると思います。こういったことからも、一定以上に、安定して生活できるだけの環境があると感じますね。

•編集部:ありがとうございます。具体的な事例があると分かりやすいです!最後に、柿崎さん自身の今後のキャリア展望や飛鳥晴山苑での今後について、教えていただけますか?

• 柿崎 :はい。まずはユニットリーダーが育つ様にしていきたいです。そして、自分自身はフロア長として、他のフロア長と連携しながら、介護長がやっている仕事を分担できるようになれたらと思います。そして、リーダー職同士の繋がり/フロアを超えた交流を作って、底上げを図っていきたいです!これらの取り組みをやるにも人員数的に安定している事が求められます。その意味でも「体験」を通じた採用には期待しています!(笑)

• 編集部:ありがとうございました(笑)