「あったかい雰囲気に惹かれて」

編集部:今日は介護職の清水さんに話を伺います。宜しくお願い致します。 清水 :宜しくお願い致します。

編集部:まずははちす苑に入ったきっかけを教えてください。 清水 :はい。最初は外食系企業に務めていましたが、ブラックな現場だったこともあり、転職を考えました。妻が介護職で、その様子や待遇等を聞いて、「良いイメージではなかったけど、思っていたのと違う」と感じ、福祉業界に関心を持ちました。

編集部:そうだったのですね! 清水 :そこから専門学校に通いました。その時の実習先がはちす苑で、1〜2週間ではありましたが、利用者と職員が良い雰囲気で、利用者に寄り添っている様子、職員同士の和気藹々として感じ、その空気感のまま利用者に接していて、あったかいなと感じました。

編集部:いいですね。 清水 :他にも実習に行きましたが「この対応はどうなんだろう」という利用者への対応があったり、職員間の空気感が気になったり・・はちす苑はそういったことがありませんでした。

編集部:ありがとうございます。介護職として働くことへの懸念はなかったのですか? 清水 :ありました。排泄ケアは実習でも体験はありましたが、実際仕事になった時に、受け入れられるかどうか?という不安。そして、利用者とのコミュニケーションの不安ですね。認知症の方々との接し方など、先輩方のようにできるのか?という不安がありました。

「丁寧にやることだけ心がけてください」

編集部:なるほど。実際入ってみてどうだったのですか? 清水 :入った当初は、他の同期の人と比べる自分がいました。同期の誰々は「ここまでできるようになった」というのを聞いて、不安になったりしていました。介護技術が、当初苦手でした。おむつ交換先輩は10分掛かるところが、自分は20-30分かかっていました。時間を短縮して、できるようになることが中々なくて毎日悩んでいましたね。

編集部:そうだったのですね。そんな清水さんに対して、周囲の方はどんな反応だったのですか? 清水 :「大事なことは、早く終わらせることではなく、利用者さんに負担をかけないこと」だと、先輩に言われていました。「早さではなく、丁寧にやることを心がけてください」と言われていましたね。

編集部:なるほど! 清水:波もありましたが、少しずつ慣れていくようになりました。少しずつ、手際がよくなってきた感触も出ると、気持ちも楽になって、視界が開けるように、ポジティブになりました。

編集部:素晴らしいですね。 清水 :本当にその前までは「こういうことをすれば早くなるよ」とか聞いて実践するのですが、うまくできませんでした。自分の中で「仕事を嫌にならないように」「辞めないように」と気持ちを何とか保っていた様な感じです。その中で「早さではなく、丁寧に」というのは言われていました。これは今でもそう言われています。この考え方は、職員の1−2人が持っていても意味がありません。現場の職員、全員がそう思っているからこそ、誰も文句を言わなかったんだと、今になって感じます

粘って利用者の意図を聞く。利用者が自分に気持ちをぶつけてくれることが嬉しい

編集部:とてもいい話でした。話は変わりますが「はちす8つの誓い」や「ルールブック」の取り組みが、今動いていると聞いてます。実際にこのあたりはどんな印象ですか? 清水 :作成中だと聞いていて、紙で渡っているわけではありません。その中で、主任からの声として伝わってきているという状況です。会議の中で、主任からの説明として「今日はこの話をします」という感じですね。

編集部:なるほど。印象に残っている誓いはありますか? 清水 :正直あまり覚えていないところもありますが・・・「おむつに頼らない」については、今でも頑張っているが、本当にもっとできるのか?とは感じたりしています。もちろんおむつゼロの取り組みをやっている施設もあるので、できないこともないのかな、という感じではありますが。

編集部:まだこれから、という感じですね。よくわかりました。最後に、清水さんが考える介護の魅力、伺えたらと思います。 清水 :自分のいる街が、比較的元気な方も多く、介助の上で、コミュニケーションを主とするところが多いです。信頼関係を気づけないと、話をするというスタートラインにも立てません。自分が「〇〇をしたい」という要求を言ってもらえる、そういった関係を利用者の方と作れるのが嬉しさの1つです。2年前、ある利用者の方が私にお金を渡して「1FでオロナミンCを買ってきて欲しい」と言われました。その話を当時の主任に伝えたところ、その方がお金を自分で持っていることも、オロナミンCが好きだということも、主任含めて誰も知らなかったと言われました。

編集部:へ〜そうだったんですね! 清水:うまく話せない人、聞き取りづらい人も中にはいらっしゃる中で、、その人が何を言いたいか、がわかったり、こういった形で意思疎通ができた時、よかった、と思います。

編集部:素晴らしいですね。 清水 :利用者との会話で、話を聞き取れない場合でも、何を訴えたいかを、皆でちゃんと意図を聞く、というのは徹底されている様に感じています。自分もそうしていると主任からも「それを聞けたんだね、丁寧にやっているんだよね。」という声をかけられましたね。

編集部:徹底されているのですね。よくわかりました!では、最後に一言お願いいたします。 清水 :はい。まずはちゃんと仕事を覚えていって、何を聞かれても、任せられても、応えられる様になっていこうと思います。そうすれば自ずと役割も変わってくると思いますので。

編集部:頑張ってください!ありがとうございました!