編集部:今日は宜しくお願い致します。 石田 :お願いいたします!

編集部:まず介護業界に入った経緯を教えて頂けますか? 石田 :最初は、本当は介護をあまりやりたくなかった・・・というのが正直な所です。もともとキラキラしたものや仕事が好きでした。

編集部:・・・そうだったのですね! 石田 :父が社会福祉法人に勤めていたこともあり、福祉の仕事は身近にはありました。そして資格とった方が良いのでは?と親に言われたこともあり、介護の専門学校に通うことにはなりました。

編集部:なるほど。 石田 :資格を取ってみたら、意外に面白かったので、地元の特別養護老人ホームで3年半ほど勤めたのが最初です。山の中でした(笑)。

編集部:そこから東京にはどういった経緯で出てきたのですか? 石田 :先ほどの通り、きらきらした仕事がしたかったので、その後、地元のアパレル企業に勤めました。そのお店が閉店することになったので、それに合わせて東京にきました。その時もアパレルでした。

編集部:なるほど! 石田 :アパレルの仕事はしていましたが、これはずっと続けられないかも、と感じてもいました。資格を持っていたこともあり、いつか介護の仕事に戻ろうと考えていた感じです。なので、その後、介護の仕事に戻ることにしました。

編集部:ありがとうございます。駒場苑はどうやって見つけましたか? 石田 :その時は人材紹介会社経由でした!

編集部:そうだったのですね〜!よくわかりました。今はデイサービスの主任をお務めですが、主任になったのは、どういった経緯だったのでしょうか? 石田 :まず主任になったのは今年の4月なので、まだなったばかりです!デイサロンこまばには4年ほど務めていますが、主任になりたいという気持ちはあり「機会があればやってみたい」とは伝えていました。

編集部:そうなのですね! 石田 :その意向を踏まえてくれたんだと思います。

編集部:よくわかりました!ありがとうございます。特養とデイサービスを経験されて、デイはどうですか? 石田 :デイサービスは自分の性格に合っていると思います!特養の駒場苑は経験したことがないので、地元の特養との比較にはなってしまいますが・・・

編集部:どんな感じだったのですか? 石田 :特養ではどうしても時間に追われてしまい、コミュニケーションの取りづらさを感じていました。その点、いまのデイサロンは、利用者の人とのびのびと話をすることが出来るので、良いですね!

編集部:なるほど〜。向き不向き、というのはありますよね。ちなみに、今後、デイサロンをこんな場にしていきたい、というのはありますか? 石田 :月並みかもしれませんが・・・利用者とスタッフが、笑顔あふれる場にしたい、です!疲れているとどうしても態度に出てしまうこともあります。なので、まず職員には気持ちよく働いてもらいたいですね。

編集部:はい。 石田 :そして結果として利用者が「またね」と言ってくれて、喜んでくれる、のが一番良いですね!

編集部:なるほど。 石田 :過去にはいろいろと変えようということで、例えば言葉遣いを見直さなければ・・・とか思ったこともありました。ですが、アンケート等で声を聞くと、すでに「感謝の声」が寄せられていて、もっとシンプルに考えて、先ほどお伝えしたように「利用者とスタッフが、笑顔あふれる場にしたい」と思うようになりました!

編集部:ありがとうございます、素晴らしいですね! 石田 :そして、デイサロンこまばでは、「5つ星きらめくデイサロンこまば」を掲げています。

編集部:5つ星、ですか!? 石田 :5つ星とは、デイサービスで大切な…①過ごし方②入浴③レクリエーション④食事⑤送迎の5つの項目に対して、それぞれ具体的な目標を掲げて、目指す先を「5つ星」と決めて取り組んでいます。

編集部:そうなんですね...! 石田 :例えば、①のご利用者様の過ごし方として…あなただけの居場所「思いのまま自由でいて☆(ほし)~い」があります。ご利用者様お一人お一人にとって最高の居場所でありたい。そして、どのように過ごされるかを決めるのは、ご利用者様自身。私達介護職員が決めるのではなく、ご利用者様の思いのままにその方らしく自由に過ごして頂いています。また、職員に対してもデイサロンがご利用者様にとってどんな役割・目的があるのか、とても分かりやすく示されています。職員の評価基準もこれに沿って行っています。

編集部:なるほど。それが「利用者とスタッフが、笑顔あふれる場にしたい」という先ほどの話に繋がるのですね! 石田 :そうなります。その他の4つは「②ヒノキの個浴でゆったりと、気持ちよく過ごして☆~い。」「③仲間と一緒に楽しい時間をイキイキ暮らして、☆~い。」「④美味しい食事。楽しく食べて元気でいて☆~い。」「⑤快適、安全な送迎で安心して来て☆~い。」となっています!

編集部:特養の「7つのゼロ」と近い考え方もありながら、表現はだいぶ違いますね(笑)。そこに向けた現状の課題は、何かありますか? 石田 :そうですね〜・・・・「もっとコミュニケーションを取ってもらいたい」というのはあります。先ほどの通り、デイサービスでは利用者の方とコミュニケーションをする機会が、多いと感じています。ですが、きっかけや機会はあっても、話すかどうかは職員次第です。

編集部:確かにそうですね・・・! 石田 :利用者の方は、家とデイの行き帰りが生活の大部分となっているケースも少なくありません。そうすると、外ではデイスタッフくらいしか会わないこともあります

編集部:なるほど〜。 石田 :せっかくきてくれているのであれば、少しでも利用者のことを知ってもらい、話して欲しい・・・そんな風に考えています。

編集部:すばらしいです。 石田 :あとは別の話として、介護力を上げていかなければならない、とも感じています。今は比較的元気な方も多いですが、これからはそうではない方のニーズが増えていきます。そこに対応できる力をデイサービスとして作っていきたいです。

編集部:ありがとうございます。よくわかりました!先ほど、「当初、介護の仕事をしたくなかった」という話がありましたが、今の石田さんから全くそれを感じません! 石田 :最初の2年くらいは「引け目」を感じていました。介護の仕事をしている、ということも友人や周りに人に言いづらかったというのがあります。

編集部:そうだったんですね〜! 石田 :今はもちろん違います。その当時を振り返ると、自分が知識も少なく、介護のことを知らなかっただけでした。知識をつけ、介護を知り、根拠や理由を知ることで、自信を持てるようになりました。今は自信を持って介護の仕事の魅力を伝えられます

編集部:その変化はとっても象徴的で良いですね!キラキラしたものや仕事が好きだと言っていた方が、自信を持って介護の魅力を伝える・・・とても良いと思います(笑) 石田 :それに、私自身としても「介護のドラマ化」を目指したいんです!

編集部:「介護のドラマ化」・・ですか?! 石田 :はい。介護の面白さを伝えたい、ということです。こんなに人からありがとう、と言ってもらえる仕事はありません。こちらこそありがとう、という感じです。そういう魅力を明るく、コミカルに伝えていきたいですね!色々なところで言っていれば、実現すると思っています!

編集部:ぜひやりましょう!(笑)ありがとうございました! 石田 :ありがとうございました!