■祖父の影響で、在宅への関わりにこだわる

編集部:今回は「ヘルパーステーションこまば」で、職員の募集をするということで、ヘルパーステーションこまばの主任にインタビューを行うことになりました。宜しくお願い致します!

西山 :宜しくお願い致します。

 

編集部:では、ヘルパーステーションこまばに来た経緯を教えてください。

西山 :前主任の誘いでした。新卒で入った社会福祉法人が運営する有料老人ホームの最初の上司です。

 

編集部:職員紹介だったのですね。

西山 :はい。それまでは10年ちょっとの間、形は変えながらも有料老人ホームで、勤めてきました。ですが、ずっと在宅復帰に関わりたいという思いが、年々大きくなっていきました。そして、その誘いを受けて、「ヘルパーステーションこまば」のサービス提供責任者、として関わることになったのです。

 

編集部:なるほど。「ずっと在宅復帰に関わりたい」とのことですが、どういった背景があったのでしょうか?

西山 : 高校一年生の時、祖父が脳梗塞で倒れました。当時、自分もバスケットボール中に骨折し、祖父が大変な時に、自分が何もできない悔しさを感じました。また、祖父は重い脳梗塞で、当時は99%在宅復帰は無理と言われていましたが、2年後、奇跡的に自宅へ戻ってきた時に、待っていた家族が元気になりました。

 

編集部:そうだったのですね。

西山 :祖父が在宅に復帰する過程で、多くの職種の方が関わっていることを知り、医療・福祉に関心を持ち、結果的に介護を選択しました。それも、祖父の存在や先ほどの経験を通じて、在宅復帰に携わりたいと思ったからでした。

 

編集部:なるほど。

西山 :その後、当初は施設介護に携わっていましたが、施設のご入所者から「家でもう少し過ごしたい」という声もまた多く聞いていました。その中で「1日でも長く在宅で過ごせるサポートをできる環境があって欲しい」し、「自分もそこを体験したい」という気持ちが強まっていきました。

 

編集部:そんな中での声がけだったのですね。

西山 :そうなります。



■職員が余裕を持てる事業所作りを

編集部:そういった経緯で入ってみた当初(5年前)はどうでしたか?

西山 :正直な所、当初、入社前に聞いていた話とは違う点も多くありました(笑)。見学した際は、非常に現場が明るく、雰囲気が良さそうだったのでしたが・・・実際は、非常に疲弊している状況がありました。

 

編集部:そうだったのですね。

西山 :サービス提供責任者(以下、サ責) 含めて、職員のスケジュールはみっちり利用者のサービスで埋まっていました。移動時間も少なく、お昼ご飯を食べるのもままならない状況のときもありました。よって、誰かが急な休みになると、もっと大変でした。私達提供者側の都合で、訪問時間を少し早めに切り上げたり、日にちの変更をするなどが行われていました。

 

編集部:それは厳しいですね。

西山 :そうすると休んでいる側も「休むのが申し訳ない」という気持ちになり、休んでいるのに気持ちが休まらず、疲弊しており、不満も溜まっている状況でした。

 

編集部:その後どうなったのですか?

西山 :入職して3ヶ月後に、当時の主任にフィードバックしましたが、変えるには至らず・・・その状況は続きました。その後は色々あって(笑)、入職してから1年2ヶ月後という早いタイミングで、主任を任されることになりました。

 

編集部:色々な経緯があったのですね。主任になられてからは、先ほどのような状況はどう変えていったのでしょうか?

西山 :はい、まずは「サ責のフリー化」を行うことを目標にしました。そのために、サービスが終了した利用者がいたサービス枠をそのまま空けて、利用者の数を徐々に減らしました。もちろん無理に減らすと利用者の方に迷惑がかかってしまいますので、1年ほど時間をかけて事務所に余幅を作りました。

 

編集部:なるほど。

西山 :結果、誰か休んだ時の代わりにサ責が入れるようになりました。フリー化する前は、正直な所、残業時間がほぼマックスでしたが、事務作業をやる余裕ができたり、現場の困難ケースへの同行対応など、現場のヘルパーが不安を感じる部分をフォローできるようにしました

 

編集部:それはすばらしいですね。

西山 :ある職員から「余裕ができるようになって、働きやすくなったって、みんな思ってるよ!」と言われた時に、「変えた甲斐があった」と感じました

 

 

編集部:利用者を減らすと、売上が落ちることになると思いますが、その点は大丈夫だったのですか?

西山 :当時の施設長である中村さん、現在の施設長の坂野さんが、理解を示し、本部の了承を取っていたため、問題ありませんでした。



■「関わる利用者を、1日でも長く在宅で」

編集部:ありがとうございました。その上で、今後、「ヘルパーステーションこまば」をこんな風にしていきたい、というのは、あるのでしょうか?

西山 :ヘルパーステーションこまばの信頼を上げていきたい、と思っています。5年ほど訪問介護に携わりましたが、「関わる利用者が、1日でも長く在宅で」、そして、「在宅生活がすごい幸せだったと感じて人生を全うしていただけるよう見届けていきたい」と思っており、その点から、まだまだ訪問介護を極められていないという個人の思いもあります。

 

編集部:なるほど。

西山 :そういった中で「まずはケアマネに選んでもらえるようなヘルパーステーション」に、そして、「今の目黒区の北部以外からも声がかかるヘルパーステーション」に、していきたいです。

 

編集部:その為には何が大事なのでしょうか?

西山 :もちろんここのヘルパーの「知識と技術の研鑽が必要」なので、学んでもらう機会の提供も大事です。が、それ以上に「担当するヘルパーが変わっても、同じ水準のサービスを提供していると、利用者の方が感じられる」ことが大事だと思っています。

 

編集部:なるほど〜。

西山 :そのためにも、登録ヘルパーの方含めて、情報格差がないようにすることが大事です。「ヘルパーステーションこまば」の特徴としては、登録ヘルパーも、直行直帰ではなく事業所に一度来る形を取っています。顔が見える関係作りです。もちろん申し送りからの共有は大事ですが、事業所という物理的な空間で、オープンに利用者に関する共有や相談をすることで、いろいろな視点から介護方針についての意見が出たり、自然と共有される状態を作っています。

 



■働きやすさと待遇、そして目指す像

編集部:すばらしいですね。よくわかりました。関連して「ヘルパーステーションこまば」の働く場としての特徴を教えてください。

西山 :先ほどの通り、情報共有については拘っています。あとは、当初の方針を変えていった通り、気兼ねなく休める環境を作れています。実際に今は、お子さんが保育園に通っている正職員が1名いますが、「休んでも回るから大丈夫だよ」という状況は作れております。

 

編集部:なるほど。

西山 :あとは「ヘルパーステーション」としては給与が高いです。わたしも転職の際には、子どもがいる手前、給与は大事にしていましたが、十分やって来れました。

 

編集部:大事なことですよね。ありがとうございました。では、最後に、施設系との比較も交えつつ、どんな方に来て欲しいか、伺えればと思います。

西山 :はい、大事なのは「柔軟性」です。施設はある意味「ホーム」での介護になりますが、訪問介護は人の家というある意味「アウェイ」で介護をすることになります。その中で、自分の意見を押し付けず、利用者の変化を感じ取れることが大事です。 生活歴、性格などを読み取った上で、声かけを変えられるなどの柔軟性が大事になります。

 

編集部:なるほど。

西山 :また、 他に相談できる人がいる施設と違い、訪問介護ではその場で自分が状況を判断しなければなりません。ご利用者の家の扉を開けた時に、その人の表情や声などを踏まえて、判断しなければなりません。この辺りの違いを理解し、選んでいただければと思っています。

 

編集部:最後にメッセージをお願いいたします。

西山 :駒場苑グループでは、「最期まで、気持ちよく、主体的で、その人らしい生活」を送っていただくという目標があります。その中でヘルパーステーションこまばは「我が家が大好き」というテーマを掲げています。つまりそれは、利用者の方は当然のこと、そのご家族、職員、職員の家族、ケアマネ含めて、皆んなが関わってよかったと思える事業所にしていきたいということです。そんな「ヘルパーステーションこまば」に是非一度お越しください。

 

編集部:ありがとうございました!