特別養護老人ホーム青葉あさくら苑の江草侑歩さんへのインタビューをお届けします。
□見学を経て青葉あさくら苑へ。利用者個人の意思が尊重されていた
・編集部:本日は宜しくお願い致します。
・江草: 宜しくお願い致します。
・編集部:まずは介護職になったきっかけを教えてください。
・江草: はい。青葉あさくら苑には2017年2月入職しました。その前は別の特別養護老人ホームに所属しており、そこが介護職として初めて働いた場所です。
・編集部:そうなんですね。
・江草: 元々対人系の仕事をしたいと思っていたのと、おばあちゃん子だったこともあって、介護職になりました。人間関係を感じながら出来る仕事、そして、おばあちゃん世代に育ててもらったという気持ちが強く、恩返しとして貢献したい気持ちがありました。
・編集部:ありがとうございます。素晴らしいです。青葉あさくら苑にはどういった経緯で入所したのですか?
・江草: たまたま青葉あさくら苑の前で人材募集を見たことがきっかけです。元いた施設が従来型の施設だったので、ユニット型の施設で働きたいという気持ちがあり、見学をした上で、入所しました。
・編集部:そうなんですね。青葉あさくら苑に関して、最初の時の印象として覚えていることはありますか?
・江草: 少人数で、雰囲気もあったかい感じを受けました。利用者一人一人やりたいことをしていて、レクや運動に関しても、一気に一斉になどではなく、個人の意思が尊重されている感じがしました。
・編集部: そうなんですね。
・江草: 実際入ってからは、職員の人数も少ない日には、ばたばたすることは当然ありましたが(笑)。
・編集部: なるほど(笑)。職員が完全に充足している施設はほぼ無いですからね。
□フランクに聞ける環境だから人材の不足感があってもやって来れた
・編集部:今触れていただきましたが、入ってからはいかがですか?
・江草: いまのユニットは特別養護老人ホームとショートステイが両方あるユニットで、このユニットではまだ1年ですが、難しさを感じています。
・編集部:そうなんですね。
・江草: 情報でADL(日常生活動作)の現状を見ても、実際のご利用者を目の前にすると、また違った状況が見えてきます。どうしたら家庭の延長で過ごしてもらえるか、難しさを感じていまして、知識と思いやりを持って、いかに対応していくのか、特に知識面を頑張っていきたいと感じています。
・編集部:ありがとうございます。大変な中、もうすぐ3年経ちますが、どうですか?
・江草: 先ほど話した通り、人が足りない状況もあります。そんな中で、ユニットリーダーにいつでも相談できる環境があります。看護師との関係性もフランクで、利用者の体のケアに関することで、一方的に指示されることはありません。
・編集部:そうなんですね。
・江草: はい。双方、意見を出し合いながら協力することができていて、知識面が至らない部分も丁寧に教えて下さいます。
・編集部:素晴らしいですね。
・江草: 忙しい中でも、職員間のコミュニケーションを取れているんだと思います。思ったことを言えるようになっていて、意見交換が適切に出来ています。それがないと、どうしても「本当はこうしたいのに・・・」という職員の中でのわだかまりができてしまいますが、それが無いので、結果的に利用者の方も不穏になりづらいです。
・編集部: 素晴らしいです。前回インタビューした中尾さんが仰っていた「雰囲気の良さ」の話の背景が少しわかったような気がします。
・江草: そうですね。最終的にリーダーがちゃんと相談に対して答えてくれるし、メンバーもわからないことをそのままにせず、ちゃんと相談するからこそ、そういった雰囲気が成り立っているのかもしれません。
□介護を通じて自分を知るということ
・編集部:今後、こういったことをしていきたいというのはありますか?
・江草: はい。振り返ると介護の仕事を始めた頃は、コミュニケーションの取り方・技術面以外にも、自分の感情コントロールに戸惑いました。いまはだいぶコントロール出来るようになりました。自分の感情・価値観を知ることも、利用者によりよいケアが出来る一つの要素だと感じています。仕事を通じて、人間性が成長させられました。
・編集部:素晴らしい振り返りですね...!
・江草: また、これまでは経験だけで来てしまったという感覚を持っています。これまでは利用者のケアプラン・ケア方針ができている前提で介護をしていました。今後は、そのケアの方針を組み立て、自分で考えていけるようになっていきたいです。そのために、事例を見て、勉強をしていきたいと考えています。
・編集部:ありがとうございました。最後に、今後青葉あさくら苑で働くことに興味を持った方にメッセージをお願いいたします。
・江草: そうですね・・・まずユニット型という事もあって、利用者の方と、直にコミュニケーションを取る機会が多く、密に関わりたい方には、お勧めできるのかなと思います。体力面では大変ですが、同世代(20代)の人にぜひ来て欲しいです!どんな雰囲気かを、目で見て知ってほしいと思っています。自分にあった施設はどこかにあるので!
・編集部:素晴らしいコメントをたくさんありがとうございました!
・江草: ありがとうございました!