朋松苑の永瀬佳織(かおり)さんです。 ・編集部:宜しくお願い致します! ・永瀬:宜しくお願い致します!

■実習時の相談員との出会いが朋松苑を選んだ決め手に

・編集部:まずは介護職になられたきっかけを教えてもらえますか? ・永瀬 :はい。中学生の時に介護を知りました。友達のお母さんがヘルパーをやっていたからです。高校2年生の時に体験をしてそれで惹かれました。 ・編集部:ありがとうございます。それでは朋松苑にはどういった経緯で入られたのですか? ・永瀬 :はい。福祉系の大学に行き、その際は社会福祉士を勉強していました。その時は社会福祉士の実習先として、でしたが、そこが朋松苑でした。朋松苑の相談員の方と一緒に20日ちょっと、高齢者関連の仕事は3日間程度、それ以外にもデイサービス1日、在宅介護支援センター3日と、大変様々な経験を積みました。 ・編集部:そうなんですね。 ・永瀬 :その時の相談員の方が、看護師・介護職・その他多くの方から頼りにされている姿を見て、「この人と一緒に働きたい!」と思うようになったのが、朋松苑と出会い、選んだ理由になっています。 ・編集部:素晴らしいですね! ・永瀬 :ある拘縮の強い利用者の方がいた時に、その人に合ったクッションがないという事例がありました。その際に「じゃあ作ろう」となったのですが、率直に「こういうこともするんですか?」と聞いてしまったことがあります。 ・編集部:はい。 ・永瀬 :その時に「何でも屋だから」とさらっと話されたのですが、その姿や発言に「すごいな〜」と感じました。その実習に来るまでは、どうするか決めかねているところがありましたが、そこでの出会いがあって、この方面に行こうということを決めました。 ・編集部:いい出会いがあったんですね。 ・永瀬 :はい。その時は他のユニット型の家庭的な特養(特別養護老人ホーム)からも内定が出ていたのですが、相談員の人と一緒に働きたいという気持ちになり、朋松苑に決めました。 ・編集部:なるほど! ・永瀬 :迷っていましたが、周囲の人からは「絶対そっちにいくと思っていた」と言われてました(笑)。 ・編集部:そのくらい、実習での出会いが大きかったんですね。 ・永瀬 :そうです。性格上はユニット型の方が向いているのでは?と先生からは言われていました。実習を通じて、自分なりに感じたのは、ユニット型は個別性があるけど、自室に引きこもりがちになったりすることもあります。 ・編集部:はい。 ・永瀬 :一方で、朋松苑のような従来型の施設は、閉鎖的ではなく、寂しくないという面がある。プライバシーに欠ける面はあるけれども、自分も1人でいるのではなく、他の人の気配や関わりを感じていたいという気持ちは、個人的にも共感することがあって「従来型も良さがある」というように考えていたのも理由でした。 ・編集部:ありがとうございます。よく分かりました。


■「利用者のために」チーム内で声かけする

・編集部:ところで永瀬さんは朋松苑に入ってどのくらいですか? ・永瀬 :平成28年4月に入職したので、もうすぐ丸4年です。 ・編集部:そうなんですね!入ってもうすぐ4年、今はどんな感じですか? ・永瀬 :最初は、社会福祉士を学んで入ってきているので、介護技術を何も知らない中で不安でした。共育担当が2人付いていて、自分が「できないですよ〜」と言えば、仕事終了後であっても教えてくれました。 ・編集部:前回インタビューの吉田さん(過去インタビュー:「入居者の孫から職員へ」)も共育担当の話はしていましたね。 ・永瀬 :利用者の方にも、他の入居者との関わりが簡単ではない方、1人で寝るのが寂しい方など、様々な方がいます。一緒に入所したご縁として、自分たち介護職がご利用者の仲介をするという面もあるのかな、と最近は考えています。

・編集部:なるほど。 ・永瀬 :また今年から後輩に教えるようになりました。共育担当です。その際に、自分はこう思っている、と伝えています。介護においては、明らかにダメなこと以外は、正解はありません。なので、可能な限り、根拠を伝えて、こういう視点を持っていると、伝えるようにしています。 ・編集部:すばらしいです。 ・永瀬 :あとは、お風呂もう少しゆっくりやりたいな〜と思うところではあります。もちろんお風呂に限らず、ゆっくりやって最後の人が時間がないというのもダメだと思いますが・・・効率さと質をバランスが難しくて、永遠の課題です・・。 ・編集部:そうなんですね。お話を聞いていて、介護に真剣に向き合っているんだなと感じます! ・永瀬 :ありがとうございます。 ・編集部:話は変わりまして、朋松苑の良いところと、課題をそれぞれ伺いたいのですが、まずは良いと感じるところを教えていただけませんか? ・永瀬 :はい、チームケアということで、こまめに職員同士で話をしているのはできていると思います。例えば、食事介助の時に「この人食べづらそう・食べやすそう」とか、排泄介助の時も「この人トイレにいけそう」、とか、その他「見守りセンサーもいらないんじゃないか」などです。

・編集部:それは素晴らしいですね! ・永瀬 :私自身も「この人は夏なのに、あったかいものが好きなんだ」ということを、自分が気づけるだけでも嬉しいです。それを発信しようとしています。

・編集部:なるほど〜。そういった声の掛け合いは、なぜ出来ているのか、感じていることはありますか? ・永瀬 :1人で1人を見ている訳ではありません。最初の頃に「チームケアだよ」とは言われていました。だからこそ話します。介護職員によってばらつくのはダメだと考えていて、やはり根本的には「利用者のために」ということが、揃っているんだと思います

・編集部:そうだったんですね。 ・永瀬 :また今のユニット(注:朋松苑では30名ずつの小集団を形成しており、便宜上「ユニット」と呼んでいる)は、特別養護老人ホームとショートステイが半分ずつのユニットです。日々柔軟性が問われています。そういったこともあって、職員同士伝えあっていかないと、日々変化に対応できないですし、ご家族の要望に応えられません。 ・編集部:なるほど。よく分かりました。課題として感じていることはありますか? ・永瀬 :課題は、いまのユニットではレクリエーションが出来ていないという点でしょうか。レクのやり方が分からず、盛り上げたり/楽しんでもらえるかわからない、と自分自身感じています。特別養護老人ホームは生活の場ではありますが、体を動かしてもらったり、生活の張りを少しでも感じて欲しいと思っています。ですので、最近はよくデイサービスに勉強に行ってます(笑)。「こんな感じか〜」とか、「デイサービスのテンションはこんな感じか」など感じています(笑)。

・編集部:そうなんですね〜。 ・永瀬 :当然、いまでも利用者の個人を見ていますが、全てに個別対応はまだ難しいです。ですが、何もないから寝てしまった、という時間は減らしたいです。テレビが好きな人が、引きこもってしまう時に、「今日はこれがあるから一緒にやりましょう」などと伝え、変化をつけるようにしたいと考えています。 ・編集部:素晴らしかったです。ありがとうございました。最後にメッセージをお願いいたします。 ・永瀬 :働く環境としては、共育担当がいるなど、新人がやりやすい環境があると思います。これは中途採用でも同じです。ちょっとでも興味を持ったら来て欲しいです。「利用者の方の笑顔が嬉しい」というのは、綺麗事じゃないかと昔は思っていましたが、やってみて本当だったと実感します(笑)。最近もイベントで初詣に行き、利用者の方の喜んでいる顔を見て、嬉しいと感じました。大変なことももちろんありますが、ぜひ一度体験にきてください。

・編集部:ありがとうございました!