さまざまな現場でご活躍される多種多様な介護職の方に、ただひたすらインタビューしていく「カイゴ録」🎙 今回、8人目としてご登場いただくのは、12年間の介護職の経験を経て、現在は整体院を経営している秋月さんです✨

秋月さんは、カイゴ録 vol.3のSさんからバトンをつないでいただきました。 それでは、さっそくお話を伺っていきましょう🎙☺

秋月さんのプロフィール

アイコン

秋月さん

12年間、特別養護老人ホームにて介護福祉士やケアマネージャーとして勤務。その後整体の道を志し、現在は整体院を経営中。

プロフィール

■今のままで良いのか?意識を変えた研修との出会い


けあ子

けあ子

秋月さんは、今は整体院を経営されていますが、元々はずっと介護の仕事をされていたんですよね😊

アイコン

秋月さん

はい、そうなんです。特別養護老人ホームに12年勤めました。最後は介護主任をやって、それから独立しました。

けあ子

けあ子
そうなんですね✨特別養護老人ホームでは、どんな風にお仕事されていたんですか?

アイコン

秋月さん
最初の6年くらいは、「いかに効率良く仕事するか」ということばかり考えてました💦 空いている時間を有効に使って、とにかく手早く作業することを優先してましたね。利用者さんの視点じゃなくて、完全に介護をする側の都合で動いてました。

けあ子

けあ子
そうだったんですか!👀

アイコン

秋月さん
そうなんですよ… その人に合わせたケアをすべきなのでは?と頭のどこかでは思ってたんですが、結局は「利用者さんが施設のやり方に合わせる」という形になってしまってましたね… おむつ交換なんかも、丁寧さよりスピード重視、という感じでした。

けあ子

けあ子
そうなんですね💦

アイコン

秋月さん
でも、あるとき、「本当にこのままでいいんだろうか?」と疑問に感じ始めたんです。いつもバタバタしながら仕事をこなしてるけど、このままじゃ限界があるのでは?と。

このままでいいんだろうか

アイコン

秋月さん
その頃から、本屋に行ったり介護に関する記事をいろいろ読みあさったりするようになりました。そんななか、たまたまある研修のチラシを見つけたんです。それが、青山幸広さんの生活支援に関する研修でした。

けあ子

けあ子
介護アドバイザーの青山幸広さんですね☺

アイコン

秋月さん
そうです!その頃、介護について手探りで情報収集してたんですけど、もう青山さんの研修には通いまくりましたね(笑) 自分の施設にも来ていただいて、いろいろアドバイスもいただいて。それで、利用者さんの生活のなかにリハビリを取り入れることができるようになりました。そこから、施設の運営の仕方が変わっていったんです。

けあ子

けあ子
おお~✨それはすばらしいですね!

秋月さんとけあ子

■変革しようとしたものの、周りから批判を受け…

けあ子

けあ子

周りの人たちの反応はどうでしたか?

アイコン

秋月さん
それが… みんな従来のやり方に慣れていたので、叩かれることもけっこうありました。ずっと効率重視でやってましたからね。介護職のスタッフのなかには賛同してくれる人もいたんですが、看護師さんとか他の職種の人たちとはかなり揉めました。

けあ子

けあ子
どんなことで揉めたのか、お聞きしても大丈夫ですか?👀

アイコン

秋月さん
はい、大丈夫です(笑) 当時は、「危険がないように安静にしておくべき」と考える人が多かったんですよね。リハビリなんかして無理に動かすのは良くないんじゃないか、というような感じで。

けあ子

けあ子
そうなんですね💦

アイコン

秋月さん
はい。それから、機械浴をやめて普通のお風呂にしたり、おむつをやめてトイレで排泄するようにしたり、いろいろ変えようとしたんですが、それもけっこう揉めました。看護師の方たちは病院出身の人が多かったから、「どうして?おむつでいいじゃない?」っていう考えも割と一般的で。「トイレでする」という概念があまりないんです。でも当の利用者さんたちは、トイレに座ろうと思えば座れるし、座ればちゃんと出るんですよ。だから、おむつなんて本当は必要ないって人たちも、実際はけっこういるんです。

けあ子

けあ子
そういう環境で、従来のやり方を変えていくのは大変ですよね…💦

秋月さんの「カイゴ録」、今日はここまでです。 次回の中編では、秋月さんが周囲のスタッフと揉めながらも、施設を動かしていった様子について伺います。どうぞお楽しみに✨

次回予告